中学生くらいの頃から、斜め掛けバッグが大好きでした。

両手フリーになるし、電車の中とかスリが不安なところでは前にバッグ持ってきてカバーできるし。

お財布とかの出し入れもしやすい。

てなわけで20年以上におよび(←大昔すぎ)、斜め掛けバッグを愛用してきました。

ちなみに、斜め掛けバッグはフランス語でsac bananeと書いてサックバナーヌと読み、バナナバッグという意味です

まあ斜め具合がバナナっぽくなくもないけれど。

このサックバナーヌを使うとき、自分の利き手が右手なので、右手でバッグを開け閉めしやすいようにいつも左肩からかけていました。

これを20年もしてきたものですから、もう身体は知らないあいだに相当アンバランスな負担の積み重ねによって、ゆがんでいることでしょう。

※最近ヨガやストレッチでなんとか戻そうとあがいてます。

ついにその負担が限界に来たのか、ここ数年は、同じようにサックバナーヌを左肩からかけていると、数時間たつと腰痛がしたり、右半身がへんにしびれるようになってきてしまいました。

このままでは身体をいためつづける一方だし、なにより痛いのがツライし、サックバナーヌはもう卒業しなきゃならないかな...と思い、リュックサックなら両肩掛けで両手フリーになるから、物の出し入れは面倒だけどこれだっと思い、リュックを使うようになりました。

これが、日本のような多機能＆防犯も考慮された便利リュック且つ見た目もカワイイ、そこそこオシャレなリュックはここではなかなか見つからず。

ちなみにリュックはフランス語でsac à dosとかいて、サカド。背中用バッグて意味。

※サック　ア　ドォがみんな早口でいうのでサカドって聞こえる

サカドがねーカワイイなって思うのが見つかってもセキュリティ要素ゼロだったり、セキュリティいいなーと思っても見た目ダッサかったりするのです。
いろいろ探して、とりあえずお出かけに使えそうなリュックを買ったのがこういうタイプ↓

デザインは違うのですが、こういうガバっと開けられるチャックのついたほぼ同じモデルのリュックです。

画像のは両開きですが、持っているのは一通チャック。

とにかく腰をいためたり身体がこれ以上ゆがむのが嫌で、セールでお買い得になっていた時に何となくかったのがこのタイプでした。

リュックにしてみたら、身体はとっても快適！！

何の痛みもしびれも発生することなく、快適にお買い物などできました。

しかし、これで出かける先が主にお買い物するような市街地やデパートなど。

そこでスリ未遂に2度もあいました。

一度目は北フランスリールという街を歩いていて、なんか背中がモゾっと動いた気がして振り向いたら、若い女の子2人組がサーっと走り去っていった。

見たらリュックが半分開けられているとこ。

こちらのチャックは、幸い(？)日本のYKKチャックのような滑らかさがなく、たまにギチっと止まったりしちゃう感じなので、おそらくスリだった子たちはジャッと開けてサッと財布でも盗もうと思っていたんでしょうが、ギチっと止まってしまい、私に気づかれて終了したのでしょう。

2度目は、イオンタウンみたいなショッピングセンターのなかの服売ってる店舗内で。

これも北フランスのリールで。

店内でいろいろ服みてたら、やはり背中に違和感感じて、グルっと振り向いたら誰もいなかったものの、リュックのチャック開いてた...。
幸い、何も盗まれておらず。

いちおうお財布などの大事なものは、リュックの中のチャック付きポケットの中にしまい込んでいるので、取り出すのに若干時間かかるところがポイントなのです。

2度とも未遂で終わったものの、こうもスラれそうになると、もっとこうお財布に安心感のあるリュック欲しいなと思い、次に手にしたリュックがこちら↓

背中にあたる側にチャック付きポケットがついており、ここに貴重品入れておけば安心かなというタイプです。

日本のリュックはこういうの多いのにこっちは貴重です(笑)。

やった～と思い、これを購入。

見た目も好きだし、お気に入りで使っていたのですが。

ある時、パリにお出かけした時のこと。

このリュックなら安心だと、都心の空気を楽しんでいました。

ちょっと人気の、平日ランチがお得なレストランを予約していたので、るんるんと向かう私。

オペラエリアの人込み通りから北へ向かって歩いて、信号待ちしていた時。

ある女性が近づいてきて、ふと話しかけてきました。

「あの、バッグあいてますよ。」

エッと思い確認したら、画像のリュックの外側のチャックがガバー...

とりあえず教えてくれた女性には、お礼を言い、バッグの中身を確認。

背中側はちゃんと守られていてお財布等の貴重品は無事でした。

が、外側にいれておいた小物ポーチがなくなっている...

中にはリップクリームや痛み止めなどの頓服薬、イヤホンなどこまごましたものが入っていました。

いわゆる貴重品ではなかったので、不幸中の幸いというのか。

リップクリームは日本でお気に入りのものだったし、イヤホンもチープなやつだったけどまぁよく使うやつだったし、薬もな～お気に入りの日本のやつだったし。

やっぱり顔も知らないやつにすられるというのは、へこみますね～。

これを盗った奴には何の価値もないものでしょうから。

チッと言ってすぐ捨てたにちがいないと思って、引き返しの道のりちょっとゴミ箱に捨てられてないか気にしちゃいましたもん。

こうもスリに狙われる自分にも落ち込みます。

よく道を聞かれる系なので、危機感なさそうなモンヤリオーラが出ているんでしょう。

この経験で分かったのは、貴重品かどうかにかかわらず、スリなんぞに何か盗られるのは落ち込むしいい気持ちではない！！

ふとパリで周りを見回してみると、なんと全員サックバナーヌ。斜め掛けバッグなのです。

リュックしょってる人といえば、バックパッカーみたいな人や、仕事で使ってますみたいなおじさんくらい。

なるほろ、パリではリュック禁、持つならバナーヌなんですね！！！

と、悟りました。

パリには何店舗かユニクロがあるので、安価に買えるユニクロのポリエステルみたいなミニバッグを即購入。

それからはもうパリではサックバナンヌおばさんでした。

しかし、バナーヌバッグには腰痛としびれを発生させるという問題が

おばおば、ズタボロ...。

なんで、面倒ではあるのですが、数時間置きにかける肩を左右交換してしのぐことにしました。

それにしてもパリのスリのチャックオープンは、全然気づかなかった。

地方のスリに比べて、仕事がプロだなぁとちょっと感心もしてしまいましたよ。

なのでみなさん。

コロナ終わって、いや終わらずともなにか用事あってパリに行く人、リュックはやめといてください。

開けられます！！！

アイフォンも奪われた人けっこういるので気を付けてくださいね。

言われずとも気を付けてると思うんですが、日本人の気を付けてるレベルはプロのスリには効かないもんだという覚悟で挑みましょう。

治安の悪いとこではリュックサック禁。