今日は夜になっても体調がいい。どうかこの調子で。
先週とうとう両親たちへ報告した。
離れてすんでいるからといっていつまでも黙っているわけにいかない。
「安定期ではないですが、9週目で今の状態なら一安心していいですよ」
という主治医の言葉に決心することができた。
私は今まで、義父・義母・実父・実母という一番身近にいる4人から
子どもをせかされたことがない。
20代半ばで結婚してから最近になるまで、子どもを前向きに
考えられなかった私たちにとって、こんなにありがたい環境はなかった。
義父は職場の人たちから「孫はまだ?」とせかされていたに
違いない。その度になんて答えていたのだろう。
義母にいたっては「いいの、私は赤ちゃん嫌いだから」と
強がりも込みだと思うけれどケラケラ笑ってくれていた。
実父は3年ほど前、酔っ払ったついでのようにモゴモゴいって
いたけれど、聞こえないふりをしてスルーしてしまった。
実母は保母をめざしていた途中で兄を産んでいる。
親戚の子をあやすのがうまい、と噂できいた時は胸がチクリと痛んだ。
だからこそ、報告するときは夫の実家、私の実家、両家同時にしたかった。
しばし考えた末、びっくりさせようと悪ノリ気味の手紙を両家に送ってみた。
