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Revenge Retry Restart

司法試験不合格者の勉強記録

5h。

憲法(択一)、刑法(財産犯~国家的法益)、会社法。
刑法 第2版/有斐閣

¥3,456
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今回は山口先生の刑法(いわゆる青本、一冊本)です(550頁、本文494頁、総論199頁、各論293頁、ハードカバー)。
多くの人が使っており多数のレビューもある中、いまさらレビューの必要も無いと思われますが、良書なので薄い基本書としては外せないため紹介します。

この本の特徴は、通常分けて出版される刑法の総論各論を1冊にまとめたこと、学問的立場によることより定義・保護法益の紹介の他は判例の紹介を中心に行い、判例の立場に立って説明を行っているところです。

このように論文を書くのに欲しい条文文言の定義や保護法益をきちんと書いてあり、判例の説明をするという実務の考え方をとっているということが、刑法の答案を書くときにどの立場でも
下手に特定学説の立場を取るとその体系に論理上縛られて判例の説明が難しいことが刑法における難点でもあるのですが、その心配が本書にはあまりありません。それでいて、問題意識があるためか、論点も触れる程度のものを含め広く触れており、まとめ用の本として相当の威力があると思います。条文・判例・事項全てに索引があります。
また、総論各論合わせてこの薄さなので、ざっと全体を回すのも楽にできるのもメリットです。

マイナス点をあげると、入門初歩の段階から相当のレベルまで理解を高めることを目的とするという旨がはしがきにあるのですが、最初に概略を掴む目的以外では必ずしも初学者には向かないのでは無いかと思われるところです。言葉遣いが少し硬いと思われる所がある点と、記述が短くて理解するのに足りないと思われる点が見受けられるためです。
特に総論は理論の理解について好みが出るところがありますので別の本(行為無価値なら井田、高橋、大谷、司法協会、結果無価値なら山口、西田、前田など)でそちらで理解・参照した上で、読む方がいいかもしれません。
個人的には、最終的なベースをこの本にしながら、因果関係や未遂、共犯などを他の基本書で補うという使い方をしています。

そのため、入門書としては絶対勧められるとは言いませんが、各論やまとめ本としては秀逸という評価をする本と考えます。
6.5h。

民法(択一、債権各論・家族法)、刑法(各論。~信用業務)、会社法・民訴法(民事系出題趣旨関連箇所)。