WRAP・元気回復行動プラン 

~基礎編002号~

 
 ヒデです。今回はWRAP®の目的についてお話します。
 
 
 WRAP®の目的は、色々あり、人それぞれで目的が違います。WRAP®は、誰かに何かを強制するということはあまり好みません。WRAP®を行う方の、主体性や希望、ニーズといったものを尊重します。だから、人それぞれがWRAP®をやる目的が違っていて良いです。侵襲性のとても低いプログラムなんです。
 
 
 ただ、WRAP®には、そうした中でも代表的な2つの目的があります、それについて、今回は一つお話ししたいと思います。
 
 
 一つ目の目的は、元気(wellness)になることです。
 
 
 元気を、維持したり、向上する。
 または、調子が悪くなった時に、元気を取り戻すのが、目的の一つです。
 
 
 ただし、注意してもらいたいことがあります。WRAP®で言われている元気とは、「いい感じの自分」である、という意味を指します。「元気(wellness)=いい感じの自分」と考えてもらっても良いかもしれません。
 
 
 このブログの読者の皆さんにとって、いい感じの自分、とはどんな自分でしょうか?ちなみに、私の「いい感じの自分」の一部をご紹介すると、自然体でいられる、リラックスしてる、おしゃべりである、などがあげられます。
 
 
 この、いい感じの自分の定義は、人それぞれで良いんです。例えば、私にとって「いい感じの自分」は、おしゃべりである、ですが、双極性障害の方にとっては、おしゃべりは躁的だから、いい感じじゃないという方もいらっしゃいます。活動的や社交的な自分が、いい感じの人もいれば、逆に、内向的だったり、ちょっと物静かなほうが、いい感じだと言う方もいらっしゃいます。
 
 
 自分らしく生きて良いので、WRAP®の「元気(wellness)=いい感じの自分」は、人それぞれで良いんです
 
 
 いい感じの自分、を感じれることはとても大事なことです。WRAP®セミナーを開催していると、ときどき、いい感じの自分がわからない人がいます。健常者の方でも、生きづらさを抱え、色々な生育環境の過程を経て、いい感じがつかめない方もいます。精神疾患を患っている方で、いい感じの自分を喪失してしまう方もいます。
 
 
 WRAP®は、そうした、いい感じを掴めなかったり、見失っている人が、再び「いい感じの自分」を取り戻すためのきっかけにもなるんですね。まずは、あなたにとっての「元気(wellness)=いい感じの自分」とは何か考えることが、WRAP®を行うための第一歩になります。
 
 
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