3、般若波羅蜜多心経を学び直しています。空を簡単に訳してる言葉を鵜呑みにしてはならない。 | ながおりょうじゅんのブログ

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心理カウンセラー、占い、仏教など神仏の教えを学びながら、自身の人生の苦を少しでも減らして安穏に過ごして生きるにはどうしたら良いのか・・・を追求してます。



色不異空 空不異色
色即是空 空即是色  について。

色は物質的存在の事をいいます。
それが空である
空というのは実体のない特徴を持つもの。
それが色である

お互いに異なる存在ではなく、同じ言葉で表現することのできない空という本質に対して、色(物質的存在)という言葉で名前をつけているだけで、その名前も空と別に存在しているものではないので、色も空も異なる存在ではないと説明しています。

人間は五蘊の働きによって、悩み、苦しんだりしてしまうのは、空というものが何なのか知らない事で、色(物質的存在)を実体のあるものと捉えてしまったり、世間が名づけた名前をつけてしまってるのです。


日本の空の認識は、幻とか無という表面的な言葉で、あたかも全て存在していないものとして済ませてしまうので、悩みや苦しみを持った時に「気のせい」「考えすぎ」と自分でも他人からも否定や拒絶をしがちです。

しかしその認識では悩みや苦しみから離れることは、一時的なもので、取り組まねばならないことも放置してしまいます。
人間は学習して成長する生き物なので、放置しても取り組んでもそれぞれの選択が結果を生む始まりになるのです。
なので、放置すればするほど自身が取り組むよう悩み苦しみが訪れてきます。

人との支え合いは、できない事を補い合うという表面的な言葉で過ごしてしまってはならず、その経験を通して、相手がいなくなったとしても、状況が変わったとしても、自身が取り組めるように学習する機会としておかなければなりません。

釈迦が最初に悟って説いた教えは、因果の法則や人間の特徴、苦しみの源や無くす方法、生あるものは必ず死を迎える、常に変化しているといった色の部分でした。
これを実践して身をもって理解することで自然と空を理解できるようになっていきます。


心理学で、論理療法というのがありますが、起きたできごとに対して自分が認識したことを、事実なのか虚実なのか客観的に整理整頓して捉え直していくのですが、これが、色と空をうまく活用してるなと感じてます。

心理学のユング氏は仏教や密教からインスピレーションを得たりもしてるからでしょう。
宗教に抵抗感のある人は、ユング心理学から入るのも良いかなと思います。

とにかく、般若波羅蜜多心経を唱える際に、空を単なる幻とか無といった表面的な解釈でいてはならない事を理解してほしいなと思います。



別の例え方だと、僕は霊媒体質なのでその側面から言えば、寺や神社、あらゆる相談場所で悩み苦しみ、起きた現象が無くなってほしいと願って、その時だけ災いを除霊してもらっても、源を浄霊しなければ災いはまた返ってくるのです。

ちなみに宗教の教えを学ぶのは嫌だけど、神仏へお願いする事は、多くの人がやっていることと思います。
しかし、自分以外のものごとに対して自分の行動を変化させずに、勝手に変化してくれるよう頼んでも効果はありません。
自分自身が悩み苦しみの種を持っている事を忘れてはならないのです。
その種が何なのかを見極めて、それを取り除く行動ができるようにお願いしなければ無くならないのです。


続きはまたアップします。