こんにちは。
リバース・フロウの清原です。
新型コロナウイルスの拡大は、世界経済にも深刻な状況を与えているようです。
また時期を同じくし、インフルエンザも猛威を振るい、あの忌々しい花粉までもが飛び始めました。
自分の身は自分で守るしかないなと、あらためて思います。
世界が最近、とてもザワついています。
英国のEU離脱にしても、米国のパリ協定離脱にしても。
あるいは、オーストラリアの大規模火災にしても、今回の新型肺炎の拡大にしても。
私たちは日々、自分たちの住む地球から、毎日のように新たな「フィードバック」を受けているように思います。
本日は、この「フィードバック」について考察を深めていきます。
私は組織風土を改善する専門家ですので、日々さまざまな企業様の課題を目にしています。
特に、よく聞かれるのは、「うまくいっている組織には共通点があるのか?」というものです。
これについては折に触れてよく言っていますが、その質問に私が答えるときは必ずこう言います。
「ええ。あるようで、ないです」と。
なんとも曖昧な答え方ですが、これはある意味で真実です。
うまくいっている組織には、法則性を見出そうと思えば、いくつかは見つけられます。
実際に、それを明文化してルールにする、といった試みも、多くの企業で見てきました。
ところが、残念ながら、よその会社の成功法則をもってきて実践したところで、それはしょせん「よその会社の成功法則」でしかないのです。
つまり、「思ったほどうまくいかなかった」という結果が、意外なほど多く出ます。
要するに、
企業の成功法則には、おおむね「再現性がない」
ということが言えると思うのです。
私が、成功法則をそれほど重視しない理由を、お分かりいただけたかと思います。
それは、本当の意味で、クライアントファーストではないからです。
では。
「うまくいかない組織」の法則については、どうか?
これは話が別です。
ここには、意外なほど一致点を見つけることができます。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」
とは、肥前の国9代藩主、松浦清の言葉。
まさに、勝ち方というものには再現性はなく、負け方にこそ法則性が存在する、という本質ですね。
もちろん私も専門家として研究をしたり知見を深めたりする中で、ひとつ断定できるテーマを共有したいと思います。
それは、
フィードバックを受け止められない組織はつぶれる
という失敗原則です。
私はコラムの冒頭で、最近の世界情勢について、「日々新たなフィードバックを受け取っているようだ」と書きました。
そもそもフィードバックとは何でしょうか?
聞き慣れている方も、その原義を押さえておいてください。
フィードバックとは
「出力を、入力側に戻す操作」と定義づけられています。
少しわかりやすく解釈すると、
「結果を、原因側に知らせる行為」とも言えますね。
つまり、もっと現代寄りな言葉で言えば、
「出た結果をニュートラルに、出した人に伝える」といえば、わかりやすいでしょうか。
世の中のすべての現象は、「作用」があるから「反作用」があります。
PCのキーを押せば、その通りの文字・記号が画面に映ります。
間違って押せば、間違ったままの文字・希望が画面に映ります。
人類が生まれて好き放題に資源を蹂躙(じゅうりん)してきたから、地球が温暖化になる。
自国の利益だけを優先してきたから、世界に分断を生む。
また、
嫌いな人に「嫌いだ」と伝えれば、何らかの反応があるように。
子供に「お前はできない子だ」と言いながら教育すれば、その通りの人になっていくように。
世の中とは、ある意味こんなにシンプルにできているのだ、と言えないでしょうか?
こんなにもシンプルなしくみのはずなのに、それを忘れてしまったかのような世界があるのです。
それが、いわゆる「うまくいかない組織」です。
そこは、このテーマである「フィードバック」がまったく働いていない世界です。
例えば、
・自分についての多面評価(360評価)を見て、「こんなはずがない」と怒る社員。
・自社の風土調査(サーベイ)の結果を見て、「うちの会社はこんなに悪いはずがないじゃないか!」と怒る社長。
・お客様からお叱りやクレームを受け、「あのお客はわかってない」と黙殺するサービサー。
・あえてダメ出ししてくれる部下のことを、「あいつはうるさいだけでわかってない」と陰口をたたく上司。
・お客様からの要望に「検討します」というだけで、仕事が増えることを嫌って、なかったことにする社員。
などなど。
繰り返し起きる同じような失敗。
いつまでたってもなくならないハラスメント問題。
こうした組織には、
「フィードバックを受けとめることができない」
といった特徴があります。
そもそもの「原因」であるはずの人たちが、自分が起こしたことの「結果」に向き合えていない、
ということなのです。
つまり、自分の尻をぬぐえない人たち。とも言えるでしょう。
そんな子供のような大人たちが集まった組織が、うまくいきっこありません。
フィードバックというのは、良いも悪いもない。
あくまで結果自体は、意味を持たないで発生するものなのです。
そして。
私が関わらせていただいている優れたリーダーたちは、
みずからが起こしたことを、結果として受け止めようとします。
起きたことを、謙虚に受け止め、分析しようとします。
分析したものを、学びとして組織に共有しようとします。
二度と起こさないようにと、ルール化しようとさえします。
つまり、こうした人たちが、「フィードバック」をどう受け止めているか?
フィードバックとは「予兆」であり、
チューニングのための「データベース」
なのです。
だから、組織や現場でフィードバックをもらったとき、彼ら優れたリーダーに共通する態度は、
「ありがとう」
と言うのです。
厳しい批判をもらっても。
思ったような結果にならなくても。
耳の痛い報告を聞いても。
「ありがとう」と言います。
それが、フィードバックをニュートラルな結果として受け止める、「はじめの一歩」です。
ここを誤ると、
「そんなはずない」という、”独りよがりの妄想リーダー”となってしまう恐れがあります。
いわゆる「裸の王様」です。
さて皆さんは今日、どんなフィードバックをもらいましたか?
フィードバックをくれたことに、どんなリアクションをしましたか?
フィードバックをもらいやすいリーダーのあり方を、あらためて考えてみませんか?
いつでもご相談お待ちしています。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~人生とビジネスをフローにするために★☆
◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)
賢者はどんな不幸な出来事からも、
何かしらの利益を得る。
その一方で、
愚か者はどんな幸福な出来事にも、
心を傷つけられてしまう。
※写真は、当社パートナー会議の様子。
いつも笑いが絶えません。

引用元:フィードバックの受け取り方
リバース・フロウの清原です。
新型コロナウイルスの拡大は、世界経済にも深刻な状況を与えているようです。
また時期を同じくし、インフルエンザも猛威を振るい、あの忌々しい花粉までもが飛び始めました。
自分の身は自分で守るしかないなと、あらためて思います。
世界が最近、とてもザワついています。
英国のEU離脱にしても、米国のパリ協定離脱にしても。
あるいは、オーストラリアの大規模火災にしても、今回の新型肺炎の拡大にしても。
私たちは日々、自分たちの住む地球から、毎日のように新たな「フィードバック」を受けているように思います。
本日は、この「フィードバック」について考察を深めていきます。
私は組織風土を改善する専門家ですので、日々さまざまな企業様の課題を目にしています。
特に、よく聞かれるのは、「うまくいっている組織には共通点があるのか?」というものです。
これについては折に触れてよく言っていますが、その質問に私が答えるときは必ずこう言います。
「ええ。あるようで、ないです」と。
なんとも曖昧な答え方ですが、これはある意味で真実です。
うまくいっている組織には、法則性を見出そうと思えば、いくつかは見つけられます。
実際に、それを明文化してルールにする、といった試みも、多くの企業で見てきました。
ところが、残念ながら、よその会社の成功法則をもってきて実践したところで、それはしょせん「よその会社の成功法則」でしかないのです。
つまり、「思ったほどうまくいかなかった」という結果が、意外なほど多く出ます。
要するに、
企業の成功法則には、おおむね「再現性がない」
ということが言えると思うのです。
私が、成功法則をそれほど重視しない理由を、お分かりいただけたかと思います。
それは、本当の意味で、クライアントファーストではないからです。
では。
「うまくいかない組織」の法則については、どうか?
これは話が別です。
ここには、意外なほど一致点を見つけることができます。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」
とは、肥前の国9代藩主、松浦清の言葉。
まさに、勝ち方というものには再現性はなく、負け方にこそ法則性が存在する、という本質ですね。
もちろん私も専門家として研究をしたり知見を深めたりする中で、ひとつ断定できるテーマを共有したいと思います。
それは、
フィードバックを受け止められない組織はつぶれる
という失敗原則です。
私はコラムの冒頭で、最近の世界情勢について、「日々新たなフィードバックを受け取っているようだ」と書きました。
そもそもフィードバックとは何でしょうか?
聞き慣れている方も、その原義を押さえておいてください。
フィードバックとは
「出力を、入力側に戻す操作」と定義づけられています。
少しわかりやすく解釈すると、
「結果を、原因側に知らせる行為」とも言えますね。
つまり、もっと現代寄りな言葉で言えば、
「出た結果をニュートラルに、出した人に伝える」といえば、わかりやすいでしょうか。
世の中のすべての現象は、「作用」があるから「反作用」があります。
PCのキーを押せば、その通りの文字・記号が画面に映ります。
間違って押せば、間違ったままの文字・希望が画面に映ります。
人類が生まれて好き放題に資源を蹂躙(じゅうりん)してきたから、地球が温暖化になる。
自国の利益だけを優先してきたから、世界に分断を生む。
また、
嫌いな人に「嫌いだ」と伝えれば、何らかの反応があるように。
子供に「お前はできない子だ」と言いながら教育すれば、その通りの人になっていくように。
世の中とは、ある意味こんなにシンプルにできているのだ、と言えないでしょうか?
こんなにもシンプルなしくみのはずなのに、それを忘れてしまったかのような世界があるのです。
それが、いわゆる「うまくいかない組織」です。
そこは、このテーマである「フィードバック」がまったく働いていない世界です。
例えば、
・自分についての多面評価(360評価)を見て、「こんなはずがない」と怒る社員。
・自社の風土調査(サーベイ)の結果を見て、「うちの会社はこんなに悪いはずがないじゃないか!」と怒る社長。
・お客様からお叱りやクレームを受け、「あのお客はわかってない」と黙殺するサービサー。
・あえてダメ出ししてくれる部下のことを、「あいつはうるさいだけでわかってない」と陰口をたたく上司。
・お客様からの要望に「検討します」というだけで、仕事が増えることを嫌って、なかったことにする社員。
などなど。
繰り返し起きる同じような失敗。
いつまでたってもなくならないハラスメント問題。
こうした組織には、
「フィードバックを受けとめることができない」
といった特徴があります。
そもそもの「原因」であるはずの人たちが、自分が起こしたことの「結果」に向き合えていない、
ということなのです。
つまり、自分の尻をぬぐえない人たち。とも言えるでしょう。
そんな子供のような大人たちが集まった組織が、うまくいきっこありません。
フィードバックというのは、良いも悪いもない。
あくまで結果自体は、意味を持たないで発生するものなのです。
そして。
私が関わらせていただいている優れたリーダーたちは、
みずからが起こしたことを、結果として受け止めようとします。
起きたことを、謙虚に受け止め、分析しようとします。
分析したものを、学びとして組織に共有しようとします。
二度と起こさないようにと、ルール化しようとさえします。
つまり、こうした人たちが、「フィードバック」をどう受け止めているか?
フィードバックとは「予兆」であり、
チューニングのための「データベース」
なのです。
だから、組織や現場でフィードバックをもらったとき、彼ら優れたリーダーに共通する態度は、
「ありがとう」
と言うのです。
厳しい批判をもらっても。
思ったような結果にならなくても。
耳の痛い報告を聞いても。
「ありがとう」と言います。
それが、フィードバックをニュートラルな結果として受け止める、「はじめの一歩」です。
ここを誤ると、
「そんなはずない」という、”独りよがりの妄想リーダー”となってしまう恐れがあります。
いわゆる「裸の王様」です。
さて皆さんは今日、どんなフィードバックをもらいましたか?
フィードバックをくれたことに、どんなリアクションをしましたか?
フィードバックをもらいやすいリーダーのあり方を、あらためて考えてみませんか?
いつでもご相談お待ちしています。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~人生とビジネスをフローにするために★☆
◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)
賢者はどんな不幸な出来事からも、
何かしらの利益を得る。
その一方で、
愚か者はどんな幸福な出来事にも、
心を傷つけられてしまう。
※写真は、当社パートナー会議の様子。
いつも笑いが絶えません。

引用元:フィードバックの受け取り方
