こんにちは。

組織開発コンサルタントの清原です。

 
毎朝、近所の井の頭公園でエクササイズ

しているのですが、桜はまだ五部咲きです。

 

散歩をしていたご老人と、

「まだ見ごろは、これからですね」なんて話してました。

 

私は花見はしませんが、今週末から来週末あたりが、
良い感じになりそうです。

 

 

さて、今回のテーマは、
「私と同じような社員がほしい」が口癖のリーダーに
向けてです。

 

 

「私と同じような社員がほしい。。。」

よく聞くし、なんとなく言っていることはわかります。

 

 

これは例えば、

 

自分と同じような

 

・すばやい判断力と、

・高い実行力と、

・結果への責任感と、

・ものの見方、捉え方を持っている

 

そんな社員がほしい

ということなのでしょう。

 

特に、何でもかんでも自分で決めて成功してきた

創業社長なら、そう思う方もいると思います。

 

しかし、

 

これらの言葉に隠されている本音は、
これだけではすまないでしょう。
「多様性なんていらない」
「私以外の価値観なんて認めない」
「ひとつの価値観に”同質化”された組織にしたいんだ」

 

結果として、こういう考え方にたどり着く

ことは、認めざるをえませんよね。

 

 

そんな社長やリーダーに、まずはひとこと。

 

それを言い続ける限り、「今」が限界です。

そして、「今」がピークです。

 

 

要は、「不安」でしかたないんですよね?

 

・思ったようなスピードで会社が伸びない。

・思ったような受け答えを社員がしてくれない。

・思ったようにお客様や市場が評価してくれない。

 

こうした不安が、そんな発言を生んでいると思うんです。
でも、聞かせてください。
社長と同じような価値観にその社員がなったからといって

会社は思うようなスピードで伸びますか?

 

予想通りの受け答え、評価をしてくれますか?

 
言っていることの、矛盾に気づいてほしいのです。

 

今の状況は、社長自身が作ったということを
忘れていませんか?

 

社長が会社を作り、社員を採用し、教育し、
イメージしたビジネス戦略にもとづいて、
すべては、自分が陣頭指揮をとってやって
きたことなのです。

 

もし今、思うような状態になっていなかったとすれば、
それは自分が作り出した結果なのです。

 

その結果を作り出した自分を、またさらに増やそうと
しているのですか?

 

そんな不安を外に向かって吐き出しても、何の解決になりません。

 

それどころか、頭の働く社員から順に、

見切りをつけられてしまうかもしれません。

 

 

集団が同質化されることの恐ろしさ。

 

 

戦後教育の多くの失敗に、私たちは学ばないといけません。

 

・なるべく目立たず、人と同じであること。

 

・相手を「ソンタク」し、受け答えすること。

 

・組織に波風を立てないこと。

 

こうした”同質化”が、日本から創造性を奪ってきたのです。

 

クリエイティブからなんて程遠い、

やたらと「おもてなし」だの「ホスピタリティ」に
逃げる風潮を生み出したと思うのです。

 

大げさに言えば、

 

人と「違う」ことが「間違い」であるなら、

その集団は意図せざるにかかわらず「ファシズム」に

走るものだと、私には映ります。

 

では、同質化から抜け出た集団とはどんな集団なのか。

 

それは一言で言うと、
市場が思ってもみなかった価値を生む集団です。
そんな価値を創造するものは、何でしょうか。

 

【認める】ことです。

 

自分と違うことは「間違い」でなく、

「へえー、そうなんだ」という「関心」によって、

始まる対話。

 

そんな対話が成り立つ集団です。

 

 

互いを認め合うことは、たしかに難しいことです。
口ではいくらうまいことを言っても、なかなか
自分と違う意見を受け入れることはできないものです。

 
だからといって、「それは間違い」は極端でしょう。

 

そして、いくらか意識をしていても、

「そんな考えもあるんだね」

程度で、会話は終わってしまうでしょう。

 

 

ここから、社長のチャレンジです。

 

次に、こう質問してみてください。
「なぜ、そう思ったの?」
すると、「へえ〜。思いもよらなかった」という気づきが、
たま〜に出ます。(5回に1回くらいは)

 

 

現代物理学には、「相補性」という言葉が存在します。

 

ポイントだけお伝えすると、

 

 

たがいに相矛盾した、2つの異なる性質の物質が、

お互いに補い合い、まったく別の性質の特徴を

生み出している。

 

という、「自然の法則」です。

 

 

これとよく似た思想が、じつは私たち東洋人は、

およそ2000年前から、「陰陽論」という思想によって

受け入れられてきている、というのは事実です。

 

 

そうです。

 

異なるものどうしが、同質化するのではなく、

補い合うことで、新たな価値が生まれるのが、

自然の法則なのです。

 

つまり、

価値の創造は、多様性によって実現されます。

 

 

自分の考えに合わせ、

同じようにものを見させるようなことを続ければ、

 

結果は、予想通り、あるいはそれ以下の、

じつに「陳腐なもの」でしかないでしょう。

 

 

今よりもスピーディに会社を伸ばしたいなら、

予想外を楽しむ余裕を持ってください。
必ずしもすべてを受け容れなくても良いです。

違いに関心を示すことが、「認める」ということです。

 

社長の顔色をうかがい、

建設的な意見を言えない会社は、20世紀の遺物として、

博物館で見られるものであるべきです。

 

けっして現社会ではびこらせてはいけないものです。

 

大きく言えば、一人ひとりが「違いに関心を」持つことが、
人や会社、国どうしが批判し、傷つけあうことに、
少しでも歯止めを利かせることになるのではないかと
思います。

 

変化、進化の芽を摘むようなことは、今日から捨てましょう。

 

 

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引用元:「私と同じような社員がほしい」リーダーへ