幻影か幻覚か | Stockholm

Stockholm

収束

何かの拍子に終わらないかなと、ずっと思っている。


妖精のような彼が今は日本にいるので少しだけ心が弾んでいる。海外の人を好きになるとこうやって来日してくれる度に嬉しくなるけれど、多忙すぎて倒れてしまわないかやはり心配になる。彼が努力家だと知ったので余計に。頑張りすぎていつも眠そう。


幻想は深くなって終わりが欲しくなる。今思ってみても、たとえば19のあの時に終わっていれば楽だったのかなと思う、のは、紛れもない事実であり。19。あのMVの彼と同じ歳。生きていたから彼に会えたのだけどね。でもやはり、やはり、やはり…という思いが募る。どこまで巻き戻っても私は汚い。


日が暮れる朱色の森の中で、心地よい風が吹く美しい湖畔で、時が止まった荘厳な古城で。そんな場所に行けたら私も美しくなれるのだろうか。


人生は選択の連続だ。もう戻れない人間関係も、進む道も。その辺に関してわりとドライな自分がいる。反面、夢で懐古するあたり、きっと後悔しているのだろうな、私は。


恋では無い感情で異性を好きになるのは楽で良い。彼のいるグループごと好きになれたのも良かった。私はまだ人をどうにか好きでいられる。




言い訳ばかり探して生きていていいのかな。先に死んで行った人達に笑われるかな。でもさ、そりゃそうだよねって笑ってくれた方が良いかな。私は他人の為に生きるのが下手くそだ。どうせなら命懸けで庇って私だけ死んで形上ヒーローになるとかさ、それが良いなと思ってしまう。大切な人を守れたら、その方が命の意味的なものがあるんじゃない?

いやまあ、むしろもうそれもどうでも良いと、少しだけ思っているけれどね。



死にたいばかりの日々だから文章を綴ってみたら支離滅裂だ。でもいいんだ、あと少しで彼の誕生日だし、私は会いに行けないけれどすぐ近くに来てくれるから。会えないけれどね。


ああ、心と体もしんどい。もう本当は誰にも会いたくない。誰か助けてくれないかな。早く幻影に会いたい、矛盾