この度塾長を仰せつかった青山です。発起人の中田昌子さんから青山塾や塾長という立派な肩書を頂き、実のところ大変嬉しく思っているところです。やはり男にとって塾長という響きは特別高貴な意味がありそうに思えるからです。
一方、女性向けにお話をすることに関しては今までの経験が乏しいため十分な内容になるかどうか分かりませんが、“経営者の皆さんにお話をする”という前提で務めさせていただきます。私は現在63歳で、41年間の銀行員生活の中で本でも学び、仕事を通じ体でも学んできました。今年6月に代表取締役専務を退任し、参与という職責をいただきました。これまで学んだことを行内の支店長、支店長代理など幹部に伝承するとうマネジメント研修を担当します。まず“支店長や支店長代理はどうあるべきか”をまとめ、研修を始めたところです。また自分が銀行の経営者として10年間苦労してきたことも集約し、“経営者とはどうあるべきか”もまとめ直しております。第1回目ではこれを皆さんに見ていただければと思っております。“理想的な職業人、理想的なリーダーとは”どういうものかというテーマです。私は自分の父親以外に銀行の先輩である“二人のおやじ”がいました。仕事や人生の師匠と言える方です。そのお二人は色々な機会に話をしていただき、仕事を共にする中で背中でも教えていただきました。また自分が困っているときには何度となく助けを出してくださいました。この思いや教えが自分の原点になっています。今度は若い人たちに伝えることでご恩返しができたらと思います。
第2回目の“女性リーダーだからこそのお悩みにお答えします”というテーマでは、お客様との付き合い方、社員との付き合い方をテーマに皆んなで考える時間にしたいと思います。先ほどお話した私の二人の師匠は100人の人に会えば95人から98人と仲良くすることが出来ていました。それに比べ私は100人を相手して60人~70人と仲良くできればよい方でした。何が違うのか、人としての大らかさや思いやりについても色々と考え、“大きな人間になろう”と努力もしてきました。この問題に真剣に考えることができた人はその後“前向きな人生”が訪れるように思いますので是非みんなで考えてみましょう。
3回目の“女性だからこそ輝くリーダーになれるはず”というのは非常に興味のあるテーマです。女性だからこそ輝く、というのはたくさんの場面で経験してきました。典型的なものとして新卒採用の現場です。私も毎年6月には約200人の新卒の方と面接してきましたが女性の方がしっかりした回答をしてくれます。自分の意見もしっかり持っておられ、今後はますます女性の時代だなと強く感じています。中国銀行でも毎年約140人採用しますが80人は女性です。“女性だからこそ輝くリーダーになれる”という考えは十分確信のもてることです。今までは男社会でしたがそれでは成り立たなくなってきており、今後は女性の明るさ、爽やかさ、粘り強さ、正直さなどの力を得て、夢のある社会・地域になるよう男女が力を合わせていく必要があります。女性の大いなる活躍が成長のキーワードになります。開催まではもう少し時間がありますのでもう少し研究・分析を続け、色々と味付けもしてお話したいと思います。
皆様との出会いを期待しております。どうぞよろしくお願いします。
以上