皆さん、明けましておめでとうございます。
昨年は暖冬で温かい年越しになると思っておりましたが、朝晩の冷え込みは
やはり厳しく寒い日もございました。
我が家は築100年以上の木造和風平屋建てで、よく言えば「古民家」ですが
ようは隙間風だらけの「ぼろ屋」です。
最近の高密度高断熱の住宅は、すべての穴、隙間を集めても、10センチ四方
の穴にしかならないそうです。これは鍵穴や換気扇のフードシャッターの隙間
などの空間全てを集めた大きさです。だから強制換気が必要なんでしょうね。
ところが、昔の日本家屋ではそういった隙間を集めると畳2畳分の大きさに
なるそうです。つまり締め切っている室内にいても、畳2畳分の窓を開けっぱ
なしにしているようなものです。そりゃ寒いはずですよね。
室内の空気を温めてもすぐに冷える。床や壁が冷たく底冷えする。これはエ
アコンやガスストーブでは全く歯が立ちません。
うちでは、薪ストーブを毎日焚いています。ひと冬に、軽トラ4台分の薪を
消費します。これだけの薪を運び、積み上げ、ひと夏かけて乾燥させるのは大
変ですが、これがないと冬が越せません。
薪ストーブは焚いている間に、床や壁、天井までもを温めて、触っても冷た
くなくなります。また、家族が自然とストーブ周辺に集まってきて、本を読
んだり、宿題をしたり、寝そべったりと各々の時間を過ごしています。
少し、薪ストーブの話をさせて頂きたいと思います。
まず、薪ストーブは暖炉とは違います。たき火のように薪を燃やした熱自体
が部屋を暖める暖炉に対し、薪ストーブはストーブ内で薪を燃焼させ、温まっ
たストーブが発する熱で室内を温めます。その時、ストーブ内への空気の流入
をコントロールすることで燃焼時間を飛躍的にのばすことが出来ます。
おきがしっかりとある状態で一本の薪を燃やす場合、たき火のような暖炉で
は細めの薪なら5分、太くても10分ですべてが焼き尽くされてしまいます。薪
ストーブの場合は空気量を調整すれば1本の薪が30分から1時間は燃え続けます
。
また、1本の薪が燃焼するとき、炎と一緒に煙が出ますが、この煙の中には
、まだ燃焼することが出来るガスが多く含まれています。薪ストーブではこの
未燃焼ガスを第二燃焼、第三燃焼させることにより1本の薪から98%まで燃焼
力を引き出すことが出来ます。その為、煙突から排出されるガスは無害無臭に
近いクリーンガスになります。
暖炉では大量の空気で燃やすため、煙突から逃げる熱も多く、燃焼熱量の
10~20%しか暖房効果がなく、近づくと熱過ぎ、離れると寒いといった現象が
起こります。これに対し薪ストーブでは、燃焼した熱を鋳物のストーブ本体が
蓄積し放射するため、60~80の暖房効果を得ることが出来ます。また、ストー
ブからの放射熱は、床や壁、天井を暖め、またそれらから放射熱を出すといっ
た、陽だまり効果をももたらします。
当クラブもこれから奉仕活動を活発にすると共に、活動効果を十二分に引き
出す創意工夫をして、クラブを熱く燃え上がらせ、その熱意を外に放射するこ
とが肝要かと思っています。会員の減少は深刻です。しかし、人を集めてから
ストーブに火をつけるのではなく、あったかいストーブには人が自ずと集まる
と思うのです。
「奉仕無くして会員増強は出来ない」ということを念頭に入れ、次のように
考えました。
7月から半年間、事務局移転、地区補助金事業「高齢者セミナー」の開催、新
事務局の運営など、女房役として小林会長をサポートしてきました。来年度の
藤原幹事への引継ぎも、ある程度完了しました。これからは、小林会長が新し
く始めるであろう奉仕プロジェクトをサポートする。これのみです。
頼りない幹事でございますが、残り半年間も一所懸命がんばりますので、皆
さん、そして小林会長、どうぞよろしくお願いいたします。