「英国王のスピーチ」を観ました。

$突撃!レッドリボン軍!

幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……。(Yahoo!映画より)

誰も治せない吃音という悩みを、
ちょっと怪しい医師の、
「ホントにこんなんで治るんかぇ?」
という治療法で、見事に克服していく、
という、まぁよくある話なわけですが、
独特のカメラワークと音楽で、
主人公の孤独感をうまく表現されていて、
とても感情移入しやすい作りだと感じました。

主人公の国王としての資質を感じとり、主人公を勇気付け、
医師の職務を全うし、主人公が国王として独り立ちした瞬間に、
医師でも友人でもなく、側近として振舞うライオネルの姿は、
この映画の隠れた名シーンです。

スピーチの内容は、日本人としてはやや複雑なものですが、
この苦悩を乗り越えた先にあるこのスピーチは、やはり感動。
誰にでもオススメできる名作です。
重松清「十字架」を読了。
(これもかなり前だけど…)

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あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。
背負った重荷をどう受け止めればよいのだろう。
悩み、迷い、傷つきながら手探りで進んだ二十年間の物語。
中学二年でいじめを苦に自殺したあいつ。遺書には四人の同級生の名前が書かれていた。
遺書で<親友>と名指しをされた僕と、<ごめんなさい>と謝られた彼女。
進学して世界が広がり、新しい思い出が増えても、あいつの影が消え去ることはなかった。
大学を卒業して、就職をして、結婚をした。息子が生まれて、父親になった。
「どんなふうに、きみはおとなになったんだ。教えてくれ」
あいつの自殺から二十年、僕たちをけっしてゆるさず、ずっと遠いままだった、
“あのひと”との約束を僕はもうすぐ果たす――。
著者が生んだ数多の感動作の集大成であり、大きな覚悟をもって書き切った最高傑作!
講談社HPより)

すごく考えさせられる、
すばらしい作品でした。

当然だけど、一番悲しいのは
自殺した子供の両親。

ただ、その悲しみは、
最愛の息子を失った、
という喪失感だけではない。

息子の苦しみも、気持ちも、
何も分かってやれないまま、
何も話をしてやれないまま、
何の助けもできないまま、
親としての役割を果たせぬまま、
帰らぬ人になってしまったこと。

最後まで息子が信じた友達さえ、
息子を受け入れてくれていなかったこと。

取り返しのつかない無念の十字架を、
親も背負う。

この無念さは、おそらく未熟な
子供たちには分からない。

だから中学生がこの本を読むと、
傍観者として背負う十字架に、
強く感じるところがあると思う。

それが父親の立場で読むと、
違う側面が見えてくる。
親として、自分の息子の
一番の理解者となれなかったことが、
どれほど悲しいことか。

きっと母親にも違う視点があるだろうし、
いじめている、とかいじめられている
立場にある人にも違う感じ方があると思う。

読み手によって、感じる部分が違う、
ということを強く感じさせてくれる本作は
まぎれもなく傑作。
かなり前のお話ですが・・・。
東京出張ついでに、どーしても観たかった
「その街のこども 劇場版」を観ました。

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阪神・淡路大震災で子どものころに被災するも、現在は東京で暮らす勇治(森山未來)と美夏(佐藤江梨子)は、追悼の集いが行われる前日に神戸で偶然知り合う。震災が残した心の傷に向き合うため、今年こそ集いに参加する決意をした美夏に対して、勇治は出張の途中に何となく神戸に降り立っただけだと言い張るのだが……。(シネマトゥディより)


昨年NHKで放送されたドラマを再編集したものだそうです。
実際に阪神淡路大震災を体験した森山くんとサトエリが、
「これ台本ないんじゃないの??」と思えるくらい、
ナチュラルなお芝居を見せてくれて、
ドキュメンタリーのようなリアル感。

2人は震災に対して、それぞれに違ったトラウマを抱え、
それを克服するために、この街にやってきた。
そこで諸事情からサトエリの家まで、
荷物を交代で持ちながら歩き、それぞれの境遇を語り合い、
少しづつ共感し合い、無意識の中で、お互いを支え、
お互いを思いやる気持ちが芽生えてくる。

この2人には、確実に恋愛感情はなく、
お互いに「気に入られよう」みたいな
気持ちはまったくない。

だけど、お互いの荷物を持ち合うことや、
お互いに大変な思春期を過ごしてきた、
という共通点から、ホントに自然発生的に、
「なんかこいつ、ほっとけない」という
気持ちが芽生えてくる。
この気持ちの変化の見せ方が
ホントにスバラシイ!!

そしてこの感情が如実に表れるのが、
サトエリがまさにそのトラウマを
克服する行動に出ているとき。
その時の森山くんの行動で、
「ほっとけない」という気持ちが
すごくよく分かります。

そしてその後のラストシーン。
ここでそれぞれの思いを胸に、
2人は違う行動をとります。
それが今の2人の状況をそのまま表していて、
このあたりの表現もホントにうまい。

今回の震災も含め、僕らは被災者ではないから、
被災者の気持ちなんて到底分かるものではないし、
「分かる」なんていったら失礼だと思う。
その被災者同士が、被災者でなければ分からない
気持ちを共感し合い、はじめて支えあうことができる。

「お互いを思いやる気持ち」なんて
簡単に言うけど、心からそう思える相手なんて、
そんなにたくさんいるわけない。

だからこそ、心からそう思える人を、
大切にしていかなければならない。
そういうことを教えてくれる映画でした。

こういうメッセージを、たくさんの人と一緒に観れる、
というのは劇場ならでは。
テレビドラマの再編集ではありますが、
すごく映画向きな作品です。
・・・とんでもなくブログ更新をサボっておりました。。
いろいろ忙しく、ついつい。今日からちょっとずつ、再開。

GWの真っ只中、今年はほぼ毎日休日出勤なのですが、
やってられないので仕事の合間に映画鑑賞。

「八日目の蝉」を観てきました。

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子どもを身ごもるも、相手が結婚していたために出産をあきらめるしかない希和子(永作博美)は、ちょうど同じころに生まれた男の妻の赤ん坊を誘拐して逃亡する。しかし、二人の母娘としての幸せな暮らしは4年で終わる。さらに数年後、本当の両親にわだかまりを感じながら成長した恵理菜(井上真央)は大学生になり、家庭を持つ男の子どもを妊娠してしまう。(シネマトゥディより)

オフィシャルサイト http://www.youkame.com/index.html


想像以上の傑作でした。

永作博美と井上真央の演技、スバラシイ!

かおるちゃん(=恵理菜)への愛情と、
いつか別れなければならない悲しみの間で苦しみ、
いよいよお別れとなるまでの感情の高ぶりは、
痛いほど伝わり、涙なしには見れませんでした。

「愛し方が分からない」と、いつもクールに、
影を抱えて気持ちを押さえ込んで生きてきた恵理菜が、
最後に希和子の愛に育てられたことに気付き、
感情を爆発させるシーンも、鳥肌モノ。

恵理菜の両親も、恵理菜自身も、希和子も、
全員が救われない物語の中で、ひとりだけ、
絶対に幸せになるひとがいる。

そして、きっとこの先、そのひとのおかげで、
みんなが救われる日が来る。

その未来が見えるラストには、本当に感動します。

希和子のやったことは、許されることのない行動ですが、
それではあのまま普通に育っていても幸せだったのか?
本当の愛情を理解できたのか?
答えは出せませんが、そういう難しいことを、
しっかり考えさせてくれる傑作です。
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観ました。

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2194年、外宇宙に突如として現れた敵・ガミラスが地球への侵攻を開始し、人類の大半が死亡してしまう。5年後、地球が放射能で汚染される中、かつてエースパイロットとして活躍していた古代進(木村拓哉)は、はるか彼方のイスカンダル星に放射能除去装置がある事実を知り、宇宙戦艦ヤマトで仲間と共にイスカンダル星へ向かう。(yahoo映画より)


いいですよ、冒頭10分は。
VFXを駆使した宇宙の戦闘シーン。
カッコイイ。
ヤマトの登場シーンもいい。

以上。

そこから先はねー・・・。

いや、いいんです。特にヤマトに思い入れないんで。
キャラが違ったりするのは特に気にしない。

でもねー。
まずキムタクはいつもの通り、
古代進じゃなくてキムタクだし、
ワープは超手抜きだし、
波動砲も簡単にやりすぎだし、
あの敬礼みたいなのも、
「え?それを一番撮りたいわけ?」
っていう連発っぷり。
あの敬礼は、ラストのシークエンスの、
みんなの結束を確認する大切なものなのに、
なんせ連発しちゃってるので、
軽く感じてしまう。

・・・と、この外にも観ながら
首をかしげる場面がたくさん。
VFXが度肝を抜く凄さで、
そこを中心に魅せるなら、
そういう粗も見逃すけど、
そういう作りでもないし。
戦争へのアンチテーゼではなく、
古代進と森雪のラブストーリーを
中心にするなら、
脚本をしっかりしてくれないと。

全体的に残念な映画でした。。