ご飯も食べおもちゃで遊び、とても明るい子でした。
ただ犬舎で初めましてをしたときから少しふらつきがあるのが気になっていました。
でも子犬だしまだ筋肉もしっかりついてないからかな?と楽観的に考えていました。
ふらつきもほんとによく見ていないと分からないレベル。ショップ出身の珊瑚なども筋肉なさすぎて歩き方がおかしかったので気になっていましたがこれから運動したらしっかりしてくるかなと思っていました。
ただ時々物にぶつかる。
目ちゃんと見えてるのかしら?と確かめることも何度かありました。
瞳孔反射はするけどぼぉっとしてる感じ。見えてるんだけど見えていないような、うーんと思っていました。
そして寝る場所を求めての徘徊。
ちょっとさまよっては寝て。さまよっては寝て。寝場所なかなか決まらない子ね。と思っていました。
今思えば肝性脳症の症状だったのだと思います。
お水もよく飲んでいました。
おちっこももちろん多い。
でも我が家の子は代々お水をよく飲んで、おちっこいっぱい出す。が普通だったのでこの子もそうかと思っていました。
前の子がそうだったから。子犬だしな。と思ったのがよくなかったんですね。
しかしまだトイレを覚えていなかったあおたん。寝る時はオムツして寝てましたが、そのオムツがタプタプを通り越して漏れるほどの量。あきらかな多飲多尿でした。
あおたん自身は食欲もあり元気だったので様子を見ていました。
1週間だいたい様子を見て病院で健康診断と思っていたのでその時に聞いてみよう。と思っていました。
ひとつひとつがちょっとずつ疑問が残る。
それが多数ある場合は記録する。動画を撮る。などを診察を受けた方がいい。ほんとにそう思いました。
そして我が家に来て4日。
たった4日です。
決定的な異変が起きたのは。
朝起きたらあおたんの様子がおかしい。
ゲージからだしてベッドにおくとふらついていて倒れ込む。
その時はまだ?と少し思うくらい。
でも日光浴でお外へだしても何かおかしい。本人の意志とは関係なしに身体が動いている感じ。呼びかけて抱っこしても心ここに在らず。焦点もあっていません。
すぐに病院へ行こうとサークルにいれて準備をしていると、左後ろ足の痙攣。
もう立っていられませんでした。
急いで病院へ直行。
状況を説明したら、まずは疑われるのは脳の病気。そして低血糖。
詳しく検査をするので待合室でお待ちを。と言われてあおたんは連れていかれました。この時目は一時的に見えてなかったと思います。
レントゲンと血液検査を終えて結果を待っている間に帰ってきたあおたんを抱っこして待っていると、思いっきり手首を噛まれました。
本人の意志とは関係なく、無意識に噛んでいるので超痛い。乳歯なのでよけいにです。
呼ばれる前に姉も来てくれました。
たぶん私ひとりだと検査結果を聞くのは耐えられなかったと思います。
今読み返していても泣きそう(笑)
そして呼ばれて聞かされた結果は門脈体循環シャント。
後天的と先天的な門脈シャントがありますが、あおたんは先天的なものです。
病気について詳しくは書きません。
気になる方は調べてね。
簡単に言うと胎内にいた時にあった血管が産まれてからもなくならず残ってしまっている状態。
肝臓にいって解毒されるはずのものが身体中にまわって様々な症状を引き起こすのです。
言われてみたら当てはまる。あおたんの症状。
動物病院の先生でもこの病気に行き着かず、てんかんなどに間違われることもあるそうです。すぐに見つけてくれた先生には感謝しかありません。
この病気であがるアンモニアの数値。
たいてい2~3倍高くても症状が出て肝性脳症も出るのに、あおたんは基準値の10倍以上の数値。
肝性脳症も出てるし、いつ死んでもおかしくない状態でした。
後に分かる総胆汁酸の数値も基準値の30倍でした。
先生はまずこのまま治療を続けますか?と聞かれました。
この病気は大学病院とか大きなところで手術しないと治せない病気。
正直この段階では手術出来るかどうかも分かりませんでした。
ショップから迎えた子だと返す人も多いそうです。
まだ迎えて数日だし、返すのもひとつの手だとおっしゃいました。
ちなみに手術をしないと余命は長くて2年。もしかしたら数日もたないかもと。
とりあえず点滴をしてもらって話し合いのため帰宅することに。
総胆汁酸も食後と食前の数値が必要だからとりあえず帰る前に採血をしました。
帰って話し合い。
私はもう泣きじゃくってました。
返したくない。でもお金もものすごくかかるのが現実。
返したところでブリーダーさんがきちんと治療してくれないと生きることも出来ないのです。
ブリーダーさんにも電話しました。
初めて聞く病気だったと思います。
代わりの子はお渡ししますが蒼煌はどうしますか?と。
このまま見てくれてもいいし、引き取ることもすると。
(この病気は遺伝が認証されている犬種もいますが、なぜなるかは分かっていないし必ずしも遺伝であるとは言えません。
(後に同じ犬種でこの病気だった子に出会いましたが割合的に言うとものすごーく低い割合。
ちなみに同じ犬舎ではありません。)
防ぐためには発症した親での交配は今後しないのが1番いいとは思います。
なのでブリーダーさんを責める気持ちは全くありません。お産も今回初めての子だったし、若年齢など無理な年齢でもなかったし。
むしろ大学病院まで来てくれたりいろんな面でサポートしていただいたので感謝しかありません。ほんとにありがとうございました。)
また話し合い。
結果はというと、
あおたんに出来ることをして一緒に暮らすということ。
すぐに病院に電話しました。
治療お願いしますと。
では何かお腹にいれて2時間後に来てくださいと言われました。
最初はぐったりしていたあおたんも、徐々に元気になってきて缶詰のフードを完食。
アンモニアの濃度を薄くするため大量にされた点滴のおかげで大量におちっこもしてくれました(ノ∀`)
病院に行きました。
今回の診察は
血液検査、総胆汁酸検査(外注)、点滴、エコー、レントゲンなど。
約30000円
最初は県内の1番大きな病院を紹介してもらう予定でした。
でも難しい手術。
同じ病気の子の手術を多くしている大学病院のほうがいいと思い大学病院を紹介してもらうことに。
そして予約がとれたのが2週間後。
初診ということもあり診察までが長い。
生死をさまよった状態からの2週間がどれだけ長いか経験したことはありますか?少しの変化でもビクビクし、不安なことばかり考えてしまう。そんな日々を過ごしました。
でも先生となんとしてでも状態を良くして挑めるようにしましょうと意気込み、あおたんとともに治療を!
そこからアンモニアの数値を下げるシロップと抗生剤を毎日服用。
1~2日に1度肝臓に良い点滴をしてもらいに病院に。
この日を機にあおたんの快進撃が始まります( ˶`﹀´˵ )
診察待ちの車内でイタズラ出来るだけ復活!
最初の症状が嘘のように回復して元気元気!
本来の性格はこんなのなのね(笑)と思うくらい弾丸あおたんになりました。"(ノ*>∀<)ノ
薬 4000円/週
点滴 4200円/日
いろんな神社でお願いもしっかりと。
食べムラ好き嫌いが激しいため療法食でなく、手作りを。
肝臓用フードってめちゃくちゃ粒が大きくて不味いんですよね(笑)
今は少しでも体力を!と食べる手作りを(*^^*)
後に買っておいた肝臓用ドライフード、缶詰はフリマサイトで必要としてくれる方が貰ってくれました(*´ω`*)
手作りは
アンモニアの数値をなるべくあげない鶏肉や魚、乳製品をタンパクに。
肝性脳症がでないように必要最低量のタンパクを。
そしてカロリー補給は炭水化物で。
タンパクと1:1か2の割合で同じくらいか多いくらいの炭水化物をあげていました。
でもあおたんは手作りも飽きて食べなくなることも。
炭水化物もあまり好きじゃなく多いといらないと言う。
今でも炭水化物よりお肉が好きです(笑)
けど成長期なので食べてもらわないと。ということで、鶏肉はモモ肉で。
カロリー高めに。
この病気の子は栄養が身体にまわらないので発育不良がおこり、小柄な子が多いです。
でも工夫しながらご飯を食べて体重も順調に増えるあおたん。
小柄ながらもしっかり成長してくれました。
お姉ちゃんたちと遊んで体力もつけてね。
最初来た時ガリガリの5kgしかありませんでしたが、1ヶ月に5kg以上増えていきました(*^^*)
さぁ!いざ大学病院へ!
と、意気込んで行ったところ。
まさかの検査だけで手術は別の日と!(゚ロ゚)
早く手術して欲しくて焦る飼い主の気持ちは!?と思いましたが仕方ない。
結局手術までのひと月半、お薬と点滴と手作りご飯を頑張りました。
あおたんもよく頑張ってくれました。
ほんとにこの子は頑張り屋さん。
大変だけどこの子のためなら頑張れる。
もう我が家にとってかけがえのない子になっていました。╰(*´︶`*)♡
病気発覚編おしまい。
大学病院編は次で(*`・ω・)ゞ