突然ですが、ハワイへ移住が決まりました。主人はすでにハワイ入りし、私と子どもは1ヶ月後に出発を予定しています。

私の中でハワイに引越す決断は簡単なものではありませんでした。ずっと夢見てた「自然の中での子育て」が叶ったというのに、楽しみより不安の方が大きく何回も一人でひっそり泣く日々を過ごしていました。
このままじゃいけない!と思い、人生で初めてしっかり自分と向き合い何がこんなに私を不安にするんだろうと考え抜きました。まず、一番の大きな不安要因は「子育て」でした。今までは実家や保育園、色々な人に支えられて毎日楽しく子育てしてきました。色々な人の目がある事で、アキラも色々な”違い”を生活を通して学んできたように見えます。けれど、ハワイに行ったら基本は私一人、ちゃんとアキラとカイに正しい事を教えてあげられるだろうか、機嫌の良い優しいお母さんでいられるのだろうか、これが本当に心配でした。

二つ目は歳を取って行く両親を置いていく事。彼らが一番私を必要とする時期に一緒にいてあげられない事。これは不安というより罪悪感でした。とんでもない親不孝をしている感覚で、もうそれは犯罪を犯したかのように自分を責めていました。

この二つが渦を巻いて、ある日は「大した事じゃない!」と前向きになれる日もあれば「自分には到底出来ない」と落ち込む日もあり感情のジェットコースターに乗っている毎日でした。
ただ何日も何日も考えるうちに、結局私が悩んでいる部分って「アキラ・カイ・親」の「私」ではない人々に対して悩んでるんだなと気づき、これは私がコントロール出来る事ではないんだと分かりました。いくら血が繋がった家族だとしても私は彼らの人生や幸せをコントロール出来るものではないし、そんな風に彼らの幸せにするのは自分だと思っている自分が一体何様だろうとすら思えてきました。
まず一つ目の「子育て」は、私が出来る事といえば私のベストをつくし子ども達に出来る事をやってあげるしかないだけで、それから先の彼らの幸せは彼らが自分で見つけなければいけない事です。冷たいように思うかもしれませんが、私は「私が」子どもを幸せにするのではく、「彼らが」彼ら自身で幸せを見つけられる人になって欲しいと思っています。
二つ目の「両親との別れ」は、まずそもそも私が遠くに引越す事が「不幸」な事なのだろうか?と考えました。逆に「お父さんとお母さんのために日本にいるよ」と言われたら彼らは「幸せ」なのかと。多分私の両親は私が自分の意思で決めた人生ん進んでいく方を喜んでくれるだろうな、と思いました。確かに物理的には簡単には会えなくなるけれど、彼らを心配する気持ちや、何かあったらいつでもサポートしようという気持ちはどんなに離れていても変わりません。自分が関わろうとしなければ、どんなに近くに住んでいても意味がない事だと。そして「親孝行」を人生の目的にせず、自分が出来る範囲で出来る事をやる、これに尽きるなと思えました。

結局私が幸せにしてあげられる人はただ一人、「私」しかいないんだと、この苦しみから学びました。そしてどうやったら自分を幸せにしてあげられるかを考えたら、他人だけれどこの先一生一緒にいようと決めた主人と共に生きる事だな、と。彼が努力して手に入れた夢を隣で応援して、大変な子育てを二人で楽しんで、いつか来るであろう家族との別れも一緒に悲しんで生きていこうと思いました。そうしたらどこで住むかは問題ではなくて、主人のいる場所が私の居場所です。

長くなりましたが結局人生はたった一回、自分がベストに幸せだと思える決断をしたと思って、ハワイでも楽しく頑張ります!