神の国の福音

神の国の福音

福音とは「神があなたを愛しあなたの人生のためにすばらしい計画を持っています」と思うクリスチャンが多い。しかし、キリストご自身が述べ伝えた福音は「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」というのである。このブログにて福音を正しく理解する考察をしていきたい。

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皆さん、こんにちは。不安な日々が続いていますね。コロナ禍もそうですが、現代社会は他にも色んな問題を抱えています。国対国の争いも昔から続いているし、地震や台風など、自然災害も頻発しています。このような世界で我々はいったいどう生きるべきでしょうか。趣味やエンターテインメントなどで自分を誤魔化すにも限界がありますね。

 

今の時代を正しく生きるには、世界を正しく理解する必要があります。ここが問題です。多くの人は、子供のときから学校などでこの世界について間違った情報が教え込まれています。ビッグバンや進化論の話です。この宇宙は135億年前にビッグバンで始まり、45億年前に地球が誕生し、生き物の進化が長い年月を経てやがて人間ができた、というストーリーが日本社会の定説になっています。

 

この世界観ですと世界や人生は無意味になってしまいます。そして、当然のごとく、今のような世の中をどう生き抜くかという質問も無意味になってしまいます。だって、すべてが偶然にできたなら、生きるのも死ぬのも意味がないですよね。しかし、誰でも人生の意味や幸せを求めます。進化論を信じている人々も、本当に進化論に基づいて生きようとする人は少ないでしょう。

 

では、進化論的世界観よりもっと良い世界観があるのでしょうか。つまり、真実の世界観はあるのでしょうか。あります!それは世界のベストセラーである聖書の世界観です。今から簡潔に説明しますので、ビッグバンや進化論をいったん置いといてください。

 

聖書によると、創造主なる神が6日間のうちに天地万物を創造しました。しかもそれは6千年ぐらい前です。それをいうと「非科学的だ~」と言われるでしょうが、ビッグバンや進化論こそ仮設であり、立証された「ファクト」ではないことをご理解下さい。

 

神が世界を造ったとき、それぞれの生き物をそれぞれの種類に従って造られたのです。そして神が人間をも造りました。男と女、アダムとエバを造り、彼らにエデンの園というパラダイスを本部として世界を管理する仕事を与えました。尚、神が人間に、「善と悪の知識の木」から食べてはならないという命令を与えました。神が人間以外にも、「天使」と呼ばれる存在を造りました。その中の一人が神の計画が気に食わなく、エバが神の命令を破るように誘惑し、エバが木の実を食べ、アダムも食べてしまいました。

 

そこから人類の悲惨な歴史が始まります。しかし、人間が罪を犯すことになるとは、神にとっては想定外ではありませんでした。そして神は、堕落した人類を救い、世界を元のパラダイスに戻す計画を最初から用意していました。それは、人間の罪の贖いをする救い主を送り、その救い主によって世界を支配し、地上で元のパラダイスのような世界、「神の国」を造るということです。つまり、イエス・キリストの話です。

 

聖書には天地創造から紀元一世紀までの歴史が書かれています。そして、これから起きることも預言されています。詳しく知るには聖書を直接読んでいただくのはベストですが、とにかく、アダムとエバがエデンの園から追放された後、人間の罪によって地がめちゃくちゃになり、神が大洪水によって全ての生き物をいったん滅ぼすことにしたのです。ただ、ノアとその家族及びそれぞれの生き物の種類から雄と雌が、箱船に乗って救われました。

 

大洪水の後、人間が増え、バベルの塔の事件から世界に散らばったのです。このとき、多くの人々は偶像の神々を崇拝していたが、創造主なる神がその中からアブラハムを選び、彼の子孫にカナンの地を与える契約をし、そしてその子孫の一人を通して世界を救うという約束を与えたのです。アブラハムの子孫からイスラエル民族が出てきて、彼らはいったんエジプトで奴隷生活を送ることになるが、神がモーセによって彼らを救い出します。

 

イスラエルの民は出エジプトからアラビア半島にあるシナイ山に行き、そこで神から新たに契約や律法が与えられました。モーセの後はヨシュアがイスラエルのリーダーになり、神の力によってヨシュアが率いるイスラエル民族がカナンの地に住む堕落した部族をことごとく滅ぼし、約束の地を手に入れるのです。

 

やがてダビデがイスラエルの王となり、その後にその息子ソロモンが王となり、イスラエル王国の黄金時代が始まります。しかしイスラエルの民は結局、神の契約を破り、偶像礼拝や様々な罪を犯してしまいます。これは神の御怒りを招き、契約に書かれている罰や呪いがイスラエルにことごとく降りかかりました。結果的にイスラエル王国が北と南に分断され、やがて北の王国が紀元前722年にアッシリア帝国に侵略され、存在しなくなります。イスラエル人が国々に散らばって、その一部が日本までたどり着いたという説もありますがそれはともかく。

 

南の王国もそのうちバビロンやペルシアなどに侵略され支配されたりします。紀元前586年にはエルサレムにあるソロモンの神殿がバビロンによって破壊され、ユダヤ人たちがバビロンに捕囚されます。しかし神は預言者たちを通して、やがてダビデの子孫からその王位につくメシアを遣わすと約束します。将来は必ず、イスラエルが回復し、メシアがエルサレムから世界の国々を支配するというのです。

 

紀元一世紀にダビデの子孫であるイエス・キリストが到来しました。彼こそ約束されたメシアでしたが、一部を除いてユダヤ人たちがイエスをメシアとして認めず、ローマ人の手によって処刑したのです。これも実は、神のご計画通りであって、キリストが十字架の死によってイスラエルそして全人類の罪の贖いを成し遂げたのです。これも預言者たちが預言しました。

 

メシアは確かにダビデの王位から世界を支配するようになりますが、その前に我々の罪のために死ななければなりませんでした。キリストが三日目に死から復活し、天に戻りました。キリストはやがて、約束通りに再び地上に来ますが、その前にクリスチャンたちを通して世界の国々に神の国の福音を伝え、信じるものがイスラエルの交わりに加わるようにしているのです。

 

ユダヤ人たちはずっと、憎まれて迫害されてきたのです。しかし、神はイスラエルを見捨てていません。神はアブラハムに約束したことをキリストによって必ず守ります。預言者たちが言っていた通りに、「主の日」にキリストが来て、世界を裁き、ダビデの王位につき、エルサレムから国々を支配することになるのです。キリストがその十字架によって「新しい契約」を設立し、それに基づいてイスラエルの民に聖霊を注ぎ、ダビデの王国を回復させるときが来ます。

 

今の邪悪な時代がいつまでも続くのではありません。神の御怒りの日が来ます。キリストが再び地上に来ます。神に敵対する者たちは滅ぼされ火の池に投げ込まれます。そしてキリストがエルサレムを本部として神の国を設立し、その時初めて世界に本当の平和が訪れます。もしあなたは、神の国に入りたいのなら、神の前で自分の罪を認め、あなたを愛し、あなたのために死んでくださった王の王であるイエス・キリストに膝をかがめてください。そうすればあなたの罪がキリストの十字架の贖いによって赦されます。そして、キリストの再臨まで、今の時代において、聖霊の力によって、神の御心を行う生活を送るようにしてください。これしか救われる方法はありません。