病室にて嫁に会う。


嫁すぐに号泣。



先にお義母さんが来てくれていた。


自分が来るのを待っていた先生から説明が。



「おなかの子を出産しなければならないので、陣痛を促す薬を投与しなければ行けません。
今晩にするか、明日にするかどうしましょうか?」


急な展開過ぎてついていけない。


嫁と話をして今晩から開始する事に。



順調に行けば翌日夜には出産だ。
開口一番

「奥様から連絡ありましたか?」

と聞かれた。


最初良くわからず、嫁が寄り道かなんかして病院にまだ到着してないのかと
よくわからない勘違いをして

「まだそちらに行ってないですか??」

と返答。


その後、

「赤ちゃんが心拍確認出来ずお亡くなりになりました。奥様はこれから入院になります。
ご主人すぐ来れますか?」

と言われた。


夜1人での仕事だったのですぐには行けず、23時頃に病院到着。


仕事中に嫁からは「ごめんなさい」とのメッセージが。


情けないがかける言葉が見つからなかった。




絶望というのは多分こういう感じなんだろう。








順調行けば今年の7月に待望の第一子を授かるはずでした。



嫁のつわりもやっと落ち着いて来た頃、突然の別れでした。


前日までは胎動もあり、検診の度に元気に動き回る赤ちゃんのエコーを見ていて

先生からも「順調です」と言われ安心しきってました。



嫁はちょっとマイナス思考気味なところがあり、3月に入ってから色々不安を口にする事があった。


安定期に入る前までは、自分も一緒に不安になる事はあったが、

安定期に入れば大丈夫という根拠の無い自信があり、あまり気にしていませんでした。



3月4日。


この日も朝から嫁が不安を口にする。


「赤ちゃんの胎動が無い」


なんの知識も無いのに根拠の無い自信があった自分は

「赤ちゃんだってたまにはそんな日もあるでしょ」

そんな事を言った気がする。


二人で仕事に向かいちょうどお昼頃、また嫁から同じ内容のメッセージが来た。

ちょっとだけこっちも不安になる。


嫁が病院へ電話した方が良いかな?と聞いて来たので

あまり気になるようだったら電話してみようかと話をした。


その後、嫁からまだお昼で起きてからそんなに時間が経ってないので

もう少し様子を見てみましょうと言われたとの連絡有り。



病院がそういうならやはり心配し過ぎだったのかなと勝手に安堵。



そのままお互い仕事を続け夕方に。


まだ胎動を感じないと嫁からまた連絡が。


病院に電話したら来て下さいとの事。



ちょうど仕事が遅くまでだったので、嫁1人で病院へ。


19時半くらいには嫁から大丈夫だったと連絡が来ると勝手に思い込んでいました。



そんな感じで車を運転していたら、ハンズフリー設定中の携帯に着信が。

ナビの画面にでた番号は携帯でなく横浜市内局番の045から始まる番号が。



直感で病院からだとわかった。


そして良い報告でない予感がした。