昨今、医療業界も厳しい状況になり、個人開業はかなりリスクのある状況となっている。だからと言って勤務医の1970年代からあまり変わらず、待遇も良くなく、これから医師になろうと考えている人々は経済的な豊かさをこの職業に求めないほうがいいかもしれない。逆に言えば1970年代が良すぎたかもしれない。どちらかというと公務員的なポジションになっていくだろう。それでも通常の会社員や公務員よりは待遇がいい状況は継続しそうである。
開業医は何かと叩かれがちであるけど、世間で言われているほどには恵まれていないし、世界的に見れば日本のお医者さんはかなり献身的で、良心的なほうである。日本の開業医に対して風当たりが強いのは、日本人全体の賃金が低いことが問題なのではないかなと考える。攻撃するならば開業医ではなく、もっとお金を持っている人々にしてほしいものだ。Forbesなどの長者番付を見てほしい。本業がお医者さんなんて一人もいないよ。
それはともかく、今の時代に開業するメリットはなんだろう。これは小規模な開業に限定した話だけど、経済的に勤務医と大して変わらない収入でよいならば、やはり自由度が高いことだろう。対外的なしがらみや運営のプレッシャーは増えるが、クリニック内においては意思決定をすぐに行えることはいいことだろう。今の時代は人手不足ということもあり、従業員の確保や、質の確保に苦しむだろうけど、人間関係に苦しむのは勤務医であっても同じである。どうせ苦しむのなら自分の裁量の範囲内で苦しんだほうが生きている実感も得やすいのではないのだろうか。
今、生きている実感という言葉が出てきたけど、組織の中ではそれは感じにくいのではないのだろうか。同一の法律、面倒な組織のルール、画一化された機材、異常なまでに進化したコンプライアンスなどなど。これらに縛られていて、個性的に、人間らしく生きていけるほうが異常なくらい器用なのだ。
メリットは生きている実感なのだ!!