イタリアのクレモナに生まれたクラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)、マントヴァ公家楽長を経てヴェネツィア・サン・マルコ大聖堂楽長として活躍。ルネサンスからバロックへの音楽的大転換を主導し、同時に近代オペラの原型を確立しました。


旺盛な創作力で、革新的な「オルフェオ」(1607)や「聖母マリアの夕べの祈り」(1610)など発表していたマントヴァ時代、オッターヴィオ・リヌッチーニの台本による音楽劇「アリアンナ」は1608年に初演され大成功を収めますが、その後、楽譜の殆どが散逸、その中で唯一残された傑作アリアが「アリアンナの嘆き」。


アントニー・ルーリーとコンソート・オブ・ミュージックが、モンテヴェルディ自身による編曲と後代の作曲家が同じ歌詞に曲を付けた作品を集め、ドイツ・ハルモニア・ムンディに残した話題盤です。









物語はギリシア神話。クレタのミノス王はアテナイを攻め、上半身が牛で下半身が人間という怪物ミノタウルスのいけにえにするために、7人の娘を要求しました。アテナイの王子・テセオ(テーセウス)は怪物を倒すために、娘たちの中に混じってクレタに入り、そこでミノス王の娘であるアリアンナ(アリアドネ)と恋におちます。テセオは征伐を終えたらアリアンナをアテネに連れて帰り結婚することを約束、アリアンナから贈られた剣と糸玉で迷宮のミノタウロスをめでたく退治、アリアンナを連れてクレタを出帆しますが、寄港したナクソス島でアリアンナを置き去りにしてしまいます。「アリアンナの嘆きLamento d’Arianna」 は、捨てられたアリアンナの悲しみと嘆き、「死なせたまえ Lasciatemi morire」「おお、テーゼオよ O Teseo」「あなたの真心はどこに Dove, Dove è la fede」「ああ、それでもこたえてくれない Ahi, che non pur risponde!」「哀れな私よ Misera! Ancor do loco」の5部からなるマドリガーレ。

 

この二枚組CDの最大の聴きものは、やはり最初のエマ・カークビーのソプラノ、アントニー・ルーリーのキタローネによるラメント。カークビーの良く伸びるノン・ヴィブラートの澄んだ声で、アリアンナの悲哀・虚脱・絶望・不安に揺れ動く気持ちを切なく歌います。

 



音楽のお供には、ゲイシャコーヒーと冷やしたウエハースを…















梅雨に入り街中には青梅が出始めました。今年は初めての梅干し作りにチャレンジ。



塩に漬けこんで…








美味しくできますように… ♡