大好きな荻上直子監督の新作を観てきました
たぶん1年くらい前に原作の小説を見つけて、もう映画終わっちゃったかな? と思っていたのですが、実はこれから公開だったようで、間に合って良かったです
小さな町の小さなアパート、ハイムムコリッタの人々の生活が、優しく優しく描かれていました。
のんびりして、不躾で、でも憎めない隣人の島田さん。
どこか翳りのある大家の南さん。
穏やかな墓石売りの溝口さん。
それぞれが悩みや葛藤を抱えて、心細く、でも緩くたくましく生きている。
生きることの意味や、人との繋がりが、本当に丁寧に描かれていました。
ラストに向けて、どんどん自然に涙が溢れて、止まりませんでした。
九九を呪文のように呟いている理由も、嘘のような現実も、とても愛おしいし、
塩辛の壺のくだりは、2箇所ともユーモラスで面白かったです。
そして相変わらず、ご飯(今回は本当にご飯)が美味しそうでした。食べることと生きること、誰かと一緒に食べることの大切さが、ひしひしと伝わってきました。
塩辛食べたい(笑)
*