最近、私自身の気分が落ちていることを

 

従業員は、察してくれていました。

 

今日、出勤すると

 

みんなが私のことを心配してくれてました。

 

「俺は、本当に人の役に立っているんだろうか。

 

人助けをできているだろうか。」

 

私はたまらず自分への不安を声に出してしまいました。

 

従業員の1人から聞かれました

 

「店長にとって、人助けってなんですか?」と

 

私はそれまで、そんなこと考えていませんでした。

 

相談者がいれば相談に乗る

 

それだけを考えて、ここまできました

 

人助け・・・

 

私にとって(人助け)とは

 

ただ、相談者の背中を押すこと。

 

自分の苦しみを乗り越えると言うことじゃなく

 

相談者が今いる環境を愛しいと思えて

 

背中を押すこと

 

そう考えてきたんだと思う。

 

私は従業員にそう答えた。

 

「その結果、今じゃみんな笑顔でいるじゃないですか。

なかなかできることじゃないです。

だから、僕たち従業員は、店長について行くし、

店長が心配なんです。」

 

ああ、天国まで聞こえますか?

 

あなたが居なくなってしまってから、

 

私には何もありませんでした。

 

でも、今は、こんなにも

 

こんなちっぽけで、弱虫でな人間の周りにも

 

こんなに自分を想ってくれる人がいるよ

 

「例え、今日という日がいつか思い出になって

 

心の中から少しずつ、少しずつ小さくなっても

 

それでもいいと、胸を張って言える

 

いつも必死なあなたを見て

 

人の『心』と言うのは確かにあったと

 

誇りを持って言えます。」

 

その言葉を聞いた時、涙が止まらなかった。

 

 

亡き妻が私に言っているような気がした

 

私の『やり残したこと』

 

その意味がようやく分かった

 

彼女が望んでいたのは復讐などではなく

 

私が愛情と安心に囲まれた幸せな人生を歩むこと

 

と言うことなんだと・・・

 

私は、このままではいけないと思った。

 

まで、私にはやり残したことがある。

 

目の前で困っている人を助けることだ

 

今日はいつもより綺麗に掃除をして開店準備をした。

 

周りから聞こえる従業員の笑い声・・・

 

「聞こえていますか?これがあなたへの鎮魂歌です」

 

私はもう大丈夫。

 

従業員の生活を守り、お客さんの悩みにも全力で応える

 

それが、私の義務であり、唯一私の生きる道