今回は、「胆」についてですが、まず「臓腑」の「腑」である「胆」は「肝」と関係が深いとされます。
この「肝・胆」だけではなくて、「心」は「小腸」と、「脾」は「胃」と、「肺」は「大腸」と、「腎」は「膀胱」と関係が深いとされます。
簡単にいえば、親分(臓)と子分(腑)の関係みたいな感じです。
例えば、どちらかの「臓腑」に病変があると、その病の影響が相手に及びやすくなります。

【胆】について
①胆汁の貯蔵と排泄
「胆」は、飲食物の消化(脾胃)を助けるため「胆汁」を「小腸」に排泄しますが、その「胆汁」は「肝」の余りの気(余気)といわれます。その「胆汁」の排泄をコントロールしているのが「肝」の疏泄作用です。もし「肝」の疏泄機能に異常がおこり「胆汁」の排泄が上手く出来なくなれば、「胆汁」が逆流して口が苦くなるなどの症状がおこることがあります。

②決断を主る
「胆」は決断力や勇気と関係が深いとされます。もし「胆」の機能が失調すると決断力が鈍って優柔不断になったり、勇気がなくビクビク驚きやすくなるといわれます。
よく何か事を起こす時に恐れたりしない精神力や物怖じしない気力などを「胆力」があるといいますよね。

③奇恒(きこう:普通とは違った)の府にも属する
まず「臓腑」の定義として、「臓」は「精気(気・血・津液・精)の化生と貯蔵」(簡単にいえば、気血津液精の生産と保管)を行い、「腑」は「水穀の受盛と伝化」(簡単にいえば、飲食物を受け入れ変化させながら伝導する)を行なうとされます。ここで「腑」は伝化するだけで蔵(貯蔵)しないといわれるのですが、「胆」は「胆汁」を貯蔵しているので、「腑」の定義から外れるので「奇恒の府」にも属するといわれます。


次は、「小腸」について
【腎】… 水の系統「腎・膀胱・骨・耳・髪・唾・鹹・恐(驚)・寒・黒・冬」
①腎は精を蔵し、生殖・発育を主る
「腎」は、人体を構成する基本的物質である「精」を貯蔵しています。
ここで「精」は、生殖・成長・発育の基本物質となるものなので、「精」を蔵している「腎」は、人体の生殖や成長などに大きく関わる「臓腑」になります。
また「腎」には、人体の「陰陽」の根本となる「腎陰・腎陽」という物質があります。
これらは「腎精」から作られた(化生)もので、「腎陰」は「元陰・真陰」ともいわれ人体の陰液の源、「腎陽」は「元陽・真陽」ともいわれ人体の陽気の源となります。
そして「腎」の精気は、生殖能力を主る「天癸(てんき)」を産生するので、生殖能力の始まりや終わりに深く関係します。
このように「腎」というのは、生命の誕生に関わり、成長や発育に関わり、生殖に関わり、老化に関わるのでとても大切な「臓」になります。
また「肝」も大切な「臓」といわれるので、この2つ「臓」を合せた言葉「特に大切であること(さま)を肝腎要(かんじんかなめ)」といいますよね。

②腎は水液を主る
「腎」は「腎陽」の「気化作用」によって全身の水液の代謝の調節機能に大きく関わりますが、全身の水液の代謝には、「腎」だけではなく「肺・脾・腎・三焦」なども関わっています。
「腎」が機能低下をおこし、この水液代謝に影響がでると、尿が多い、尿がもれる、尿が出にくい、浮腫などの症状があらわれることがあります。

③腎は納気(のうき)を主る
呼吸は「肺」が司っているのですが、「肺」が吸入した清気は「腎」まで下ろされて納められるといわれます。
この「腎」の働きを「摂納(せつのう)」というのですが、この機能が低下すると、呼気はできるが、吸気が上手くできないなどの症状があらわれます。

④腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通ず、歯は骨の餘となす
「腎」は「精」を蔵していましたね。
ここで「精」は「髄」を生じ、「髄」は「骨」を作るもととなります。また「髄」が集まって「脳」ができるといわれます。そして「歯」は「骨」のあまりといわれます。
「腎精」が不足すれば、「骨」が弱くなって、腰や膝が無力になるなどや「脳」を養えなくなって、健忘などがあらわれることがあります。
よく高齢者が骨折すると痴呆になりやすいのは、「骨」の修復に、もともと不足している「腎精」がつかわれ、「脳」を上手く養えなくなるのが関係しているのかもしれませんね。

⑤其の華は髪にある
「髪」は「血余(けつよ:けつのあまり)」といわれ、「血」が「髪」に営養をあたえていますが、髪の生成は「腎」が関わっているといわれます。「精血同源(せいけつどうげん)」という言葉がありましたね。ここで「腎精」の「血」に化す機能により、「精血」が豊富なら、毛髪が潤いがあって豊富ですが、「精血」が不足すると白髪や脱毛などがあらわれやすくなります。

⑥腎は耳と二陰に開竅する
「腎」は「耳」と関係が深く、「腎」の精気の不足や機能低下は「聴覚能力」の低下を招いたりします。
また「二陰」とは、「前陰(ぜんいん)」「後陰(こういん)」であり、「前陰」は尿道や外生殖器、「後陰」は肛門になります。なので「腎」の機能低下により、頻尿や尿漏れ、尿が出にくいなどの排尿機能の不調や大便がもれるなどの症状があらわれることがあります。

⑦唾は腎液である
「唾」は、「腎精」が気化したものであるので「腎精」が充実していると十分な「唾」で口腔を潤すことができます。「唾」が多すぎたりして口外へ流失してしまうと、「腎精」が消耗されることもあります。


ここで「腎」は、とても大切な「臓」ですが、残念ながら年を重ねるごとに衰えてきます(個人差有り)。「腎」が衰えると、髪が白くなったり、足腰が曲がったり、疲れやすくなったり、冷えやすくなったり、物事を忘れやすくなったりなど「老化現象」は必然となります。

「腎」に蓄えられている人体を構成する基本的物質である「精(先天の精)」は、飲食物から得られる「後天の精」により、滋養を得て補充されているので、「老化」を遅らせたり、健康な生活を送れるようにするためには、十分な営養ある食事と、過度の労働や過度の性生活による「腎精」の消耗を気をつけることが大切かもしれませんね。



次は、「臓腑」の「腑」、「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」である「胆」について。
【肺】… 金の系統「肺・大腸・皮・鼻・毛・涕・辛・憂(悲)・燥・白・秋」
①肺は気を主り、呼吸を司る
「肺」は、まず呼吸をおこなって、清気を吸入し濁気を排出しています。
この呼吸により「肺」は、自然界の清気を取り入れて、「脾胃」の運化作用によって飲食物から取り出された「水穀の精微」と結合してできる「宗気(そうき)」の生成に関わっています。
「宗気」とは、胸中にあり胸中大気ともいって、推動作用が強い気であり、肺の呼吸や発声、心臓の血液などを推動させる気でしたね。また「宗気」は全身の正常な機能を維持する気の根源になります。
このことから「宗気」の生成に大きく関わる「肺」は「気を主る」といわれます。
また「気」というのは、身体の中を昇ったり降りたり出たり入ったり(昇降出入)することで、人体の機能を維持しています。「肺」は「呼吸」のリズムによって、この「気」の「昇降出入(しょうこうしゅつにゅう)」を調節しています。

②肺は宣発(せんぱつ)・粛降(しゅくこう)を主る
「肺」の重要な役割として(1)宣発作用と(2)粛降作用があります。
(1)宣発作用とは、気・津液・水穀の精微を全身に散布する、衛気を体表面や内臓にに広く行きわたらさせる、呼気によって濁気を排出するなどです。
(2)粛降作用とは、肺や気道を清潔にたもち吸気によって取り入れた精気を「腎」まで下降させる、身体の中で不要となった水液を膀胱へ下降させるなどがあります。

③水道を通調(つうちょう)する
簡単にいって「肺」は体内における水液代謝の流れを、「肺」の「宣発・粛降作用」によって調節しているといわれます。

④肺は百脈を朝(あつ)め、治節(ちせつ)を主る
人体は、清気と濁気の交換(ガス交換)を行なう上で、全身の経脈(けいみゃく:気血の通り道)をすべて「肺」に集めています。このことから「肺」は「百脈を朝める」といわれます。
また、「肺」の「宣発・粛降作用」によって、呼吸運動や気の昇降出入、血の運行、水液の運行などを調節していることから「治節を主る」といわれます。

⑤肺は皮毛(ひもう)に合す
まず「皮毛」とは、皮膚・汗腺・体毛を包括したもの、そして外界に接しているので、外邪から侵襲されやすい部位。この「皮毛」は、「肺」の生理機能が関わっています。
「肺気」が低下すると、「衛気」の「宣発」に影響があらわれ、外邪から「皮毛(体表面)」を護れなくなり、自然と汗が出る、カゼをひきやすくなったりします。
また、「皮毛」が外邪によって襲われると、「皮毛」と関係が深い「肺」の生理機能に影響があらわれ、咳嗽、鼻水、鼻閉などの症状があらわれます。

⑥肺は鼻に開竅する
「鼻」は「肺」の「竅(きょう:あな)」であり、「肺気」によって維持されているので、「肺気」に異常があらわれると、鼻水がながれる、鼻がつまる、くしゃみなどの症状があらわれます。

⑦涕は肺液である
「涕(てい)」とは、はなみずのことであり、鼻腔を潤している液です。


次は、「腎」について
【脾】… 土の系統「脾・胃・肌肉・口・唇・涎・甘・思・湿・黄・土用」
①脾は運化(うんか)を主る
「脾」は、人体が生命活動を維持していく上で必要な物質「気・血・津液・精」を、飲食物から取り出したり、作り出したりする重要な機能(消化・吸収機能)を主に担っています。

②脾は昇を主る
「脾」は飲食物(水穀)から取り出した営養(精微)物質を上昇させ全身に分布させる機能を持ちます。この「脾気」による上昇機能により、営養物質を頭部に送ったり、内臓を下垂させないようにしています。なので「脾」の気が衰えると、頭部を営養(清陽)物質で温めたり滋養できなくなるので、眩暈がおきたり、また内臓を正常な位置に固定できなくなると脱肛や胃下垂などの症状があらわれてきます。

③脾は統血(とうけつ)を主る
「脾」は、血液が脈管からみだりに漏れ出さないようにしています。これを「脾」の「統血」といい、これは「脾」の気による「固摂作用」によっておこなわれています。この「脾気」が機能低下をおこし、「固摂作用」が上手く作用しなくなると「脾」の「統血」が減退し、各種出血症状(血便・子宮不正出血・皮下出血など)がおこることがあります。

④脾は肌肉・四肢を主る
「脾」は、飲食物から営養物質を取り出し全身に送っているので、この「脾」が機能低下をおこすと、肌肉や手足を滋養できなくなります。症状として身体がやせる、手足がだるい、手足が軟弱で無力などがおこってきます。

⑤脾は口に開竅し、其の華は唇にある
「脾」は、消化・吸収(運化)に大きく関わるので、食べ物が最初に身体の中に入る「口」と「唇」に関係が深いとされます。「脾」の機能が低下すると食べ物の味がしなくなったり、食欲不振などがあらわれ、「脾気」が旺盛で「運化作用」が順調ならば、「気血」が充実するので「唇」を営養できます。逆にいえば、「唇」の色が潤沢ならば「脾」の機能が充実していることになります。

⑥涎は脾液である
「涎(よだれ)」は、脾の液といわれます。「脾胃」の機能が低下するとよだれが止めどなくあふれて口角から漏れることがあります。
実際に、胃腸機能が悪い人は口角に泡沫状の唾液が溜まっていることがあります。
「脾」が正常であれば、「涎」は適度に口腔を潤し、食べ物の消化を助けます。


次は、「肺」について
修学旅行どこ行った? ブログネタ:修学旅行どこ行った? 参加中



えーと、思い出してみると、小学校の修学旅行は京都だったような気がしますが…

記憶がない…日光だったかな…

うーん…

なんだか楽しかったはずの修学旅行が思い起こせないなんて

ちょっと…さびしい気がしますね(泣)。


まぁ、ちょっと忘れぽっくなっているのですが、

中医学(東洋医学)では、記憶力の減退(健忘)を「善忘」とか「喜忘」などとというのですが、

その「健忘」の原因の一つに、考えすぎたり思いすぎたり(思慮過度)することで、「心(しん)」と「脾(ひ)」という「臓腑」が機能低下をおこすと、忘れっぽくなるという病態があります。

ここでの「臓腑」は体内の臓器のことですが、西洋医学の解剖学的な臓器ではなくて、あくまで、中医学(東洋医学)の臓器のことになります。

この中医学(東洋医学)的な「臓腑」の「心」は、人間の精神活動(精神・意識・思惟活動)に関係が深いとされ、「記憶力」なども関係します。
また「脾」は、中医学(東洋医学)でいう、人体の生命活動を支える物質である「気(き:エネルギー)」・「血(けつ:血液)」・「津液(しんえき:血液以外の体液)」などを飲食物から取り出したり作り出すために重要な役割をもちます。

考えすぎたり思いすぎたりする「思慮過度(しりょかど)」になると、「心」と「脾」に影響がでやすく、これらの「心」と「脾」の機能低下をまねき、健忘・動悸・不眠・多夢・不安・息切れ・食欲不振・倦怠感・腹がはる・軟便や水様便などの症状があらわれてきます。

この状態を中医学では、「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」といいます。
薬は「帰脾湯(きひとう)」という漢方薬になります。


簡単にいえば、自分は最近考えすぎなのです(笑)。


でも、最近デジイチを購入したので、気分転換にこれから紅葉の季節になったら

京都にでも撮影旅行にいこうかなと思っています。


なので、京都に行くことを忘れないように、今から「帰脾湯」を服用しますね(笑)