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中学1年の二学期。僕は遂に心が折れました。
どうにも耐えられない。
学校行っても嫌な思いをして心に傷を負って帰るだけ。
帰ってきたら学校行かずに気ままにしている妹が居る。
その妹を見て理不尽に怒る親父が居る。
それを見兼ねて心を病む母親が居る。
居場所なんて無かった。
学校に友達は居たは居たのだが、今冷静に考えれば当時友達と呼べたのは1人だけ。
その1人もクラスは違ったし、僕は所謂カースト最下位に位置していた。
学校に行きたくない。何故妹は学校に行かずにのうのうと暮らしているのだろう。
僕は一体何に悩んでいるんだろう。
そう考えていたある日、僕は夢を見た。
母親に学校へ行きたくない事を打ち明かし、行かなくてもいい許可を貰って狂喜乱舞する夢だった。
…もう、夢にまで出ちゃってるじゃないか。本当の気持ちが。
朝起きた僕は真っ先に母親の所へ向かった。
全てを打ち解けた。
学校に行きたくないと。
「いいよ」
妹の前例があったからか、僕が思っているよりも妙にあっさり、母親は受け入れてくれた。
僕は大人に悩みを打ち解けても、僕の手の届かない内に気付けば大事になってしまった。
僕はそれが嫌で大人に相談するのを止めていた。
それなのに、親は自分のしたいように事を運ばせてくれた。
僕の母親はこの時既にうつ病を患っており、ご飯の時以外は基本部屋に篭っており、口を聞く機会が本当に無かった。
それなのに、母親が僕の身と心を心配してくれた。
学校に行かなくても良くなった事よりも、僕を案じてくれた事の方が喜びが大きかった。
今でも母親には頭が上がらない。
三学期初頭に学校でスキー移動教室があった為それには出席したが、それ以降。
僕は、不登校になった。
続く。
