☝︎前回のお話






親知らずを抜歯してから1ヶ月後、歯科大の専門外来を受診しました。


治療は早ければ早いほど良いとネットに書いてあったので、この日が来るのがとても待ち遠しかったです。


後遺症を認めざるを得ない現実がやってくることは恐怖でもありますが...。


もしかしたらあと何日か経てば治るかも、1週間後には治ってるかもと、薄ら持っていた希望も1ヶ月で諦めへと変わっていきました。


その頃にはもう心の準備は出来ていました。




初診の手続きなどを済ませて30分ほど待ち、いよいよ診察室に案内されました。


今までの経過と現在の症状など問診をした後、舌の感覚検査と味覚検査をしました。


歯間ブラシのようなものとピンセットで舌の感覚を確認されます。


感覚は人それぞれだから感じたままに主観で答えて良いと言われました。


他者に確認してもらうのと自分で確認するのでは誤差があるのではと思いましたが、そこまでズレはなかったです。


意外だったのが、初期に全くゼロだった感覚が5〜10%くらい感じたこと。


何が触れたのかは分からないけど、何かが膜一枚隔てて触れている?くらいの微かなものだけど。


先生いわく「かなり鈍麻している」状態。


仮に神経断裂していたら全く感覚が無いそうなのでその点は物凄くホッとしました。


次に味覚検査。


舌に電気刺激を流し金属味(酸味もしくは苦味)を感じたら手元のスイッチを押します。


やはり麻痺している右側は「ほとんど味覚喪失」


通常だと8〜10dB以下の電流で感じるらしいのですが、わたしの右舌は32〜34dBでようやく何か感じたかな?の違和感レベル。


正常な左舌には感じる苦味が、右舌はゼロに近いくらい分かりませんでした。


電気味覚計の最大出力が34dBだからそれ以上確認のしようがありません。


食べることが生き甲斐と言っていいほど大好きなのに。


半分の味覚が失われたショックは言い表せないです。


このような検査結果をもとに、専門医から告げられた診断名は【舌神経麻痺】でした。


分かってはいたけど突きつけられた現実に胸が苦しくなりました。


でも専門医に診てもらえたことは本当に良かったです。


この偶発症と言われる稀な後遺症に悩んでいる人がわたしだけじゃないことを知ったし、神経断裂はしてないだろうと言ってもらえた。


それだけで、今日まで暗闇の中を彷徨うだけだった気持ちに小さな明かりが灯ったようでした。





絶望に差し込んだ光