男子あるある。
女の子のマンガや雑誌を「読みたい」と思ったことはある。
でも、
恥ずかしくて買えない。
これは、ちょっと前の話なんですが。
一緒に売店に入った友達が、雑誌コーナーの前で、
「この子○○(僕の彼女)に似てない?」と言いました。
やつが指さしていたのはノンノという雑誌の、表紙の女の子でした。
僕はその子を知らなかったんですが、
友達は「けっこう前から思ってて!」と、
“やっと言えた充実感”を前面に押し出して満足そうでした。
僕はその時、そうかー? 似てないよーと言ったんですが、
言ってから急に「あれ、ほんとに似てるかも」と思い始めました。
それから本屋に行くときも、コンビニに行くときも、
なんとなくノンノの表紙が気になる。
はずかしくてあまりじっとは見れない。ので、かるーく見る。
もう「TVガイド探してるんですけど間違ってこっち見ちゃったよ」的なふうに見せたい自分が本気で痛い。
でもやたら気になるのも事実!
あまりにも気になる僕は、そのうち、
ファッション誌が「月刊誌」であることが気になり始めました。
僕はノンノの発売日は知らないが、
次の号が並ぶ日には、前の号が撤去される。
つまり表紙のモデルさんを見れる時間にはリミットがある!
そこで僕はついに、作戦を立て、
普段行かない界隈のコンビニで、それを決行することにしました。
店に入って少しうろつき、
知り合いがいないことを確認します。
おじさん2、3人と、騒ぎながらアイスを選んでいる3人連れのN高の女子高生。
いずれも面識なし。
まずいつも読んでいるヤンジャンを手に取り、
そのまま雑誌の棚に沿って横に移動します。
そのままノンノを手に取り、すぐにレジを振り返る。
レジはちょうどあいている!
よし!
その足でレジに向かったその時。
お菓子の棚から女子高生が出てきて、そのうちの一人と目があった―
固まる僕。
僕を見て、まばたきする女子高生。
と ち ぎ の 妹 じ ゃ な い か 。
「あ。こんにちは・・・」
彼女は僕の高校からの友達・とちぎ君の妹でした。
僕はとっさのことでこんにちはとも言えず、
ノンノを持って明らかにレジに向かっている、
意地の悪い兄のキモい友人に対して「あ。こんにちは」とだけ言って去る、
大人すぎるとちぎ妹を茫然とした気持ちで見送りました。。。。。。
とちぎ。。。。。。
お前の妹、N高だったんだな。。。。。。
お前よく妹ばかにしてたけど偏差値マジでめっちゃ低いんだな。。。。。。
でもお前の妹、人間としては俺よりはるかに大人だったよ。。。。。。
そんな思いまでして手に入れたノンノ。
表紙の化粧を見てちょっと彼女に似てると思ったモデルさんは、
中のページで見たら、雰囲気も顔の輪郭も笑い方もぜんぜん違いました。
僕は、表紙の化粧というのはすごく濃くて、
つけまつげは人の目の形を変えて見せるのだということ、
ノンノのモデルさんに彼女に似た子はいないことを学びました。。。。。。
そして現在、
僕はそのノンノを捨てるのも恥ずかしいし、
処分に困って未だ本棚に入れているのですが、
それが目に入るたび、やはり当初の予定とは違って、
彼女ではなく、とちぎ君の妹を思い出します。
