12月初めにやっと、弁護士さんとふたりで、伯父の面会に行けました。

 

もう12月だというのに、コートを着ていると暑いくらいの陽気でした。

坂を上って敷地に入ると、玄関前の2畳ほどの畳敷きの台の上で、リハビリの先生が、入居者さんに声をかけながら腕や足の拘縮を和らげるリハビリをしていました。

 

受付をして、ほどなく面会室へ伯父を連れてきてくださいましたが、職員さんによると前日に転倒したとのことで、後頭部に大きなたんこぶが…

「痛い?」と聞いても「いや、痛くないよ。」と言って笑ういつもの穏やかな伯父でした。

 

伯父の作品が展覧会の一部として展示されたので、見てきた弁護士さんがそれを報告しました。

もう、自分がどんな仕事をしていたのか、どこに住んでいたのか、分からなくなってしまっているけど、とても会話のテンポがよかったです。

「うんうん…そうなの?へぇー!ありがとう。」と、にこやかに話を聞いている姿を見て、ちょっと安心しました。

 

入居直後に麻痺のため食事が摂れなくて3㎏減った体重も1㎏戻して維持しているし、ちゃんと車椅子に座れていて、肌つやも良かったです。

でも、2か月前に送った柔らかいキルティング生地のポロシャツが、もうダメそうでした。

なかなかタンブラー乾燥に強い冬服がわかりません。

 

15分ちょっとの短い面会の終わり。

いつものように…

「おじさん!わたし、おじさんの妹の○子の娘で、姪っ子の ちぃ ですよ。」と自己紹介すると、眉毛がファッと上がってわたしを見て「そうなの?」と言っていました。

改めて弁護士さんも紹介して「そうだったのよー!」と3人で笑って別れました。

 

しばらくして、特養から施設の庭の落ち葉で、焼き芋大会をした時のおしらせが送られてきました。

焼き芋を持って、にっこり笑う伯父の写真も送られてきました。

それから、またピザパーティーをしたようでした。

やっぱり女子会のように、ピザを持ってニッコリ笑っている車椅子のおばあさんたちの写真を見ながら「ああ、伯母にもピザを食べさせたかったなぁ…悲しい」と思いました。

 

伯父のクリスマスプレゼントには電池を入れると、息をしているようにおなかが上下する猫のぬいぐるみをプレゼントしました。

それを膝の上に置いて、その重みを感じて急な立ち上がり防止になればと思います。

そういうことも忘れて立ち上がっちゃうのが認知症なのでしょうけど…

相談員さんから「電池を入れたら動くので『えー?これはぬいぐるみでしょう?生きてるの?』と喜んでいらっしゃいました。」と電話をいただきました。

 

はぁ。チーン

今年はいろいろあって…

泣いちゃうようなことがたくさんあったけど、なんとか安心して年が越せる。

みなさん、ありがとうございました。

 

と思った晦日の午後。

 

特養から

「お忙しいところ恐れ入ります。伯父様の顔が赤いので、お熱を計ったら38.6℃ の熱がありまして、簡易検査でインフルエンザが陽性でした。ですので、抗ウィルス薬のゾフルーザを投与してもよろしいでしょうか?」

との電話が来た。

 

何人かインフルエンザに罹った入居者さんが出ていたらしい。

ゾフルーザを使用したことが無いので、どれくらいで熱が下がるんだろう?と思ったけど、1回の投与ならば嚥下が難しい伯父には合っているかもしれない。

もちろん「よろしくお願いします。」と伝えた。

 

翌日の大晦日には、特養のホームページに「面会中止のおしらせ」が掲載されました。

再会のおしらせは年が明けてもまだ出ていませんし、その後の伯父の様子についての連絡がきていません。

 

とりあえず、熱を出した後の消耗が心配なので、伯父に美味しそうな高級フルーツゼリーを送ってみようと思います。

 

このような2023年の年末でした。

みなさん昨年は、ありがとうございました。

今年も引き続き、よろしくお願いいたします。

 

また、ゆるゆると書いていきたいと思いますが…

 

今年は早々、面倒なことが待っているので、とても憂鬱です。