こんにちは。


らんです。





長男が学校から帰ってきて


ソファに突っ伏して


「…電車、爆発せんかなぁと思った」


ぽつりと言いました。



ど、どうしたキョロキョロ


この手の弱音


久しぶりに聞いたな。


「なんかあった?」


「…別に。俺が爆発させると、損害賠償は家族にいくだろうから、それは避けたい。だから、違う誰かが爆発させてくれんかなぁと思って」



うーん…


なかなかの過激発言。


「電車爆発したら、あなたも死んじゃうよ。それでもいいの?」


「…もう死にたい」


「死んだら、大好きなお母しゃんに会えんくなるよチュー


「…お母さんはあと数年したらこっちに来るだろうからぼけー


一応


冗談に冗談で返す余裕は


残ってるのか。



にしても。


かなりまいってる様子。


今月は


土曜授業が重なったり


遠足があったり


心が疲弊してしまったのかも。


中学不登校からの


高校生活皆勤賞。


そろそろ


エネルギーが切れてもおかしくない。



そっと


背中をさすってみました。


高校生男子。


嫌がるかなぁと思ったけど


おとなしくしてる。


ついでに


頭もなでておきました。


「よくがんばった、がんばったね」


「えらかったね」



私が死にたくなるほどつらいとき


人の温もりが欲しくなるから


長男にも


温もりを伝えたい。


そう思った。



高校生男子に


母親がそんなことするから


いつまでも自立できないんだよ。


そう言われるかもしれない。



でも


この子を


ここまで育ててきたのは私。


誰よりも


この子のことを見てきたのは私。


その私が


こうしたいと思うのなら


きっとそれでいいんだろう。



中学生のとき


様子がおかしくなり


「学校行きたくない」


って言ったとき


気持ちを


きちんと受け止めてあげなかった。


自分の不安ばかりを優先して


長男の不安を


見ないふりした。



だから今度は


長男が感じている気持ちを


しっかりと認めてあげたかった。



「死にたくなるってことは、からだか心がよほど疲れきってるってことだから、明日休んだら?」


「…うーん、でも、1日休んですっきりするかな?」



ここまでがんばってきたのに


1日休むことで


中学のときみたいに


またずるずると


休んでしまうんじゃないかと


それを気にしてるみたい。



「そっか。それもわかるよ。じゃあ、どうするのがいいか、自分でいろいろ試してみるといいよ」


「うん」


「もしなにかあったんだったら、いつでも話聞くよ。誰かに話すだけでも、気持ちが楽になることはあるから」


「うん」



伝えるべきことは伝えて


あとはどうするのか。


長男にお任せすることにしました。




また


あのもやもやした時期に戻るのか。


気持ちがずーんと落ちてきました。



でも


この出来事は


決して悪いことばかりではない。



長男は


弱音をちゃんと吐いてくれた。


なにがあったかは言わなくても


1人で抱え込むんじゃなくて


つらい気持ちでいるということは


ちゃんと伝えてくれた。



今までは


母親としての自分に


まったく自信が持てなかったけど


今は


誰になにを言われようと


私は私のやり方を信じて


子どもと向き合っていこう。


母親としての自分に


少し自信がもてるようになった。




「気分上げたくて、駅でウエハース買ってきた」


そう言って


ウエハースをかじる長男に


成長を感じました。


「そうそう。気持ちが落ちてるときは、少しでも自分の気持ちが上がるようなこと見つけて、いろいろやってみるといいと思うよ」


そう言いながら思ったのは


これからも


長男を支えていくために


私は私の充電をしっかりしとこう


ということ。


たまたま


栄養ドリンク飲んでいて


元気いっぱいだったから


どっしりと構えてられたけど。


もし


私に疲れがたまっていたら


しっかりと


長男と向き合えなかっただろうな。



向き合えない日が


たまにあってもいいけど


子どもが


支えを必要としているときに


支えてあげられる存在ではありたい。


そのために


自分の状態を整えておくこと。


 これも母親としての


大切な仕事だなと思いました。




次の日


長男は


学校休みました。



「休んだら?」


って自分で長男に言ったくせに


私はその日1日


ずっともやもやに支配されていて。


なんとか気分を上げようと


いろいろ思考を変えてみても


気がつくと


悪い方の想像ばかりしている。


中学3年間


長男の不登校と向き合ったわりに


まったく成長してないなと


呆れてしまいましたショボーン



まぁでも


そこでまた自分の気持ちに蓋をして


無理に明るくしようとすると


私の場合こじれてしまうから。


これも私だ、仕方がない


不登校と向き合うっていうのは


それほど


エネルギーが必要なんだ。


そう開き直って


思う存分


ネガティブに浸っていました。




その日の夜


私は長女と塾の説明会に行っていて


長男は


だんなと一緒にラーメンを食べに行き


そこでたくさん話をしたそうです。



学校に行きたくない話じゃなく


学校での楽しい出来事。


友だちと売店で買ったパンの話。


持久走でがんばった話。


駅で中学の友だちに会った話。


休んで1日テスト勉強してたこと。



「もしかしたら、僕に話すことで、自分の気持ちを上げようとしてたのかもね」


ぽつりと言っただんなの言葉に


心がきゅっと引き締まりました。



そして今日


長男は


いつものように起きてきて


いつものように自転車に乗って


学校に行きました。


「行ってらっしゃい。気をつけて」


朝日に向かっていく長男の姿を


ずっと


見送りました。




長男は


逃げ出したいと思う現実があっても


今度は逃げずに


立ち向かおうとしている。


親が


それを信じてあげずにどうする?



メンタルよわよわな私と同じ


メンタルよわよわな長男。


そう思っていた。


でも


強くなりたいと心に決めれば


1歩前に踏み出すことはできる。




長男に


私は弱音を吐き出させて


だんなは前を向くのを見届けて


長女は共通の趣味で笑い合う。



誰かがつまづいたら


みんなで支える。


最近は


問題が起きても


それが家族の絆を強くする。



うちの家族のメンバーは


平凡な


どちらかというと


地味な人間の集まり(笑)


これまで


たくさんの問題を抱えてきた。


それでも


この家族でいられることは


私の誇りです。







ブログをたずねてくださった皆様

ありがとうございます。


それではまた照れ