





年季の入ったバッグでしょ
私にとっては、すごく思い出深いバッグなんです。
母のハワイ土産で、短大1年生の時にもらいました。
ちょうどバブル全盛期で、学生でもたくさんのブランドバッグを
持ち歩いていました。
ちょうど母がハワイ旅行に行くというので、
『お土産にルイ ヴィトンのバッグを買ってきて~』とお願いしました。
当時、私は石川県の短大に通っていたので、欲しいバッグの説明は電話で
教科書やノートが入る大きめの巾着型のバッグを希望したのですが、
母はなかなかピンとこなかったようで、必死に説明しました。
今の時代みたいにネットで検索して、すぐに欲しいバッグの写真を
手にできるわけじゃないから説明が大変でした
そして母が買ってきてくれたバッグが上の写真のバッグだったのです
ルイヴィトンのバケツ型大
巾着じゃない
まだまだ若くて、人の気持ちが分からない小娘でした・・・
『あんなに説明したのに私の欲しいバッグと違う~』
『こんなバッグ要らない』とまでと言って、母にかなり激怒
したそうです
(言った張本人は忘れているのですが、言われた方の母は今でも
しっかり覚えているそうです)
それから何日か過ぎてようやく反省し、
改めて母からプレゼントしてもらったのが、このバッグなのです・・・
実際に使ってみると、
教科書やノート
がたくさん入るし、まだまだ余裕で薄手の上着
も
入れておけたので、とっても重宝しました。
就職してからもA4サイズの書類がサッと入って便利だったし、
結婚して子どもができてからも、着替え
やオムツ
なんかも
たくさん入りました。
今思えば、本当に何てひどい娘だったんでしょ
『こんなバッグ要らない』とまで言ってしまった私、本当に馬鹿でした。
それ以来、このバッグをとても大事にしています。
経年劣化しバッグの内側がベタベタしたので、これで2度目のリペアです。
ショルダーの革も1度取り替えました。
もしかしたら新しい物が買えるくらい、リペア代がかかっているかも
しれませんが、せっかく母からもらった思い出のバッグなので
これからもリペアしながら大切に使いたいと思っています
そうそう先日このことを母に話したら、
『これだけ大事に使ってもらえたならバッグを買ってきた甲斐があったわ』って
言ってくれました。
ようやく昔を許してもらえたような、そんな気持ちでした