羅側(ダグバ)声劇台本のブログ -8ページ目

羅側(ダグバ)声劇台本のブログ

良い声劇台本を作りたいです…m(._.)m

コメントをくれると…自分は泣きます有りがたすぎて…泣いてしまいます…(泣)
修正した方がいい方、評価してくださる方からもコメントお待ちしております
良い台本が作りたいので…たくさんのアドバイスよろしくお願いします

ハングリー

役表
狼♂:
カノン♀:
エリナ♀:

狼:主人公
カノン:村から飛び出して狼を助けた少女
エリナ:カノンの娘

一〇〇〇一〇〇〇一〇〇〇

カノン「私が最初にその動物を見たのは、私が薬草を取りに森に行った時でした。」

カノン「今日はこの位でいいかしら?」

カノン「私は薬草を取りに山奥に来ていた。森の奥には、村の人からは「森に立ち寄るな。」と言われていたが、危険を顧みず、いい薬草は取れないと思い森の奥に入っていき、薬草を取っていた」

カノン「そろそろ、帰らないと村の人達に心配されるから、早く帰ろう‼」

カノン「薬草を取り終え、私が帰ろうとしたときに近くに岩で作られた洞窟が見えた…その時洞窟の中から動物の唸り声が聞こえてきた」

狼「(唸り声)」

カノン「洞窟の中に何か居ると思い決死の思いで洞窟の中に入ると、中には動物が横たわっていた。その動物は酷く身体を消耗していて、今にでも生き絶えてしまいそうだった」

狼「腹へった…」

カノン「私はその言葉を聞き少し驚いた、まさか動物が人間の言葉を喋るなんて、と思った。だが、私はその動物…今にも絶えてしまいそうな狼を助けたいと思い、すぐに村へ戻り食料を持ってきた」



狼「人間たちによる森の侵入で食料が減り、徐々に無くなり初めた。そして、食べるものが無くなり、我は、死に直面していた時我が寝ている間に、木の実や少しの肉が我の目の前に置いてあった。」

狼「最初は疑問に思い手を着けなかったが、それから、毎日のように俺が寝ている間に、目の前には木の実や、肉類やら魚が置かれていた。最初は迷惑に思えたが、今は身体は衰弱仕切っていて、人間との闘いで、傷を負っているため今は、この食料がありがたかった」

狼「そんな、ある日の事だった」

カノン「はぁはぁはぁ…よし、これで大丈夫だよね?早く帰ろ‼」

狼「待て!」

カノン「え?」

カノン「私は寝ていた事を確認して、食料を置いたつもりだったが、狼は、寝ていた振りをしていたらしく私の去り際に声を掛けてきた」

狼「おい…お前が毎日俺に食料を届けに来ていたのか?」

カノン「はい…(震え声)」

狼「彼女は怯えていた、まあ、当たり前であろう、狼の姿をした奴が話し掛けられているのだからな…」

カノン「貴方が…お腹が空いて困ってると思って…」

狼「余計な事をしよって、私は一匹狼なのだから一人で生きていける!それに、このようになったのも貴様ら人間が、森に侵入してきて、我らの食料が取って行ったのが原因であろう!」

カノン「ごめんなさい…(震え声)」

狼「いや、流石に今のは言い過ぎた、お前のせいではないのだろう、人間だって我らと同じ食料がなければ生きていけない…すまない…八つ当たりだったな。だから、もう良い我には、もう食料は届けなくても良い」

カノン「でも…」

狼「もう良いのだ!!っつ!(痛がる声)」

カノン「はぁっ!貴方手に傷を…」

狼「あぁ、人間とやり合った時にな…って、お前何をしている!!」

カノン「動かないで‼」

狼「こんな物自然に…」

カノン「私は薬剤師なんです。だから、せめて貴方の傷だけでも治させて下さい」

狼「そうか…」

カノン「よし、これで数日もすれば傷口は塞がります」

狼「ああ、ありがとう」

カノン「感謝の言葉をくれるんですね(笑)」

狼「なぁ!?当たり前だ!そんなもの傷を治してくれれば、感謝の言葉など当たり前だろ!」

カノン「フフ、そうですね」

狼「お前、名前は何と言うのだ?」

カノン「はい?」

狼「だから、名前だ名前、何時までもお前などと呼ぶのは失礼であろう!」

カノン「そうですね、私はカノンといいます、村で薬剤師をしてます」

狼「そうか、カノンか」

カノン「それで、狼さんの名前はなんて言うんですか?」

狼「俺の名前か…」

カノン「はい。私だけ教えて貰えないのは流石に酷いです!」

狼「俺には名前がない…」

カノン「え?」

狼「俺には名前がないのだ、狼だしな…だからお前が俺の名前を着けてくれ」

カノン「いいんですか?」

狼「ああ、構わない、脚の傷を治してくれたお礼だ‼カノンはいいやつだ」

カノン「いえ、これは…」

狼「いいのだ!だから、私にピッタリな名前を着けてくれ」

カノン「上から目線ですね(笑)でも、わかりました!約束です(笑)」

狼「ああ、約束だ」

狼「約束の言葉と同時に二人は握手をした。人間と狼の握手など犬と人間のお手の芸にしか見えないがな(笑)」

カノン「それでは、私はこれで、帰りますね」

狼「ああ、じゃあな」

カノン「それじゃ!狼さん、また来てもいいですか?」

狼「構わんが…でも、最初に忠告をして置こう満月の夜には近づくなよ」

カノン「満月の夜?何故ですか?」

狼「満月の夜は野生の本能が覚醒して、今はこうやって話す意識があるが、満月の夜は理性が飛ぶんだ」

カノン「そうですか、解りました満月の夜は近づきません」

狼「ああ、そろそろ帰った方がいいのではないか?」

カノン「あ、そうでした!?それじゃ、また来ます」

狼「ああ、好きにしろ」

狼「その後も何度も娘は狼を訪ねて来ては人間の世界の事を話したり、食料を持ってきた。我はこの間の時に娘には、食料はいらないと言ったのだが、それでも、持ってきてくれた。だが、今はまだ傷が治ってないため、上手く外を走れないため、食料を持ってきて貰ってありがたかった」

カノン「そして、狼さんの所に遊びに行き続けて、徐々に年月が過ぎて行った。そうすると私も身体も大きくなり大人へと変わりに、狼さんも傷が治り、ちょくちょくも外に出掛けてることも多くなった。」

狼「カノン来ていたのか?」

カノン「はい、外に出掛けてたんですか?」

狼「ああ、ちょっと水を飲みたくてな」

カノン「そうですか…」

狼「カノンは少し暗い顔をしていた」

狼「どうした?カノン具合が悪いのか?なら、村の近くまでなら送れるぞ!」

カノン「いえ!?そうじゃないんです…そうじゃ…」

狼「だが、その後も表情が暗くなる一方だった」

カノン「…狼さん大事な話があるんですが…」

狼「お?何だ急に、大事な話って?」

カノン「ちょっと悲しい話になるですがいいですか?」

狼「どうした?」

カノン「私、村の男性と結婚する事になったんです。」

狼「結婚…それは、本当か…?」

カノン「はい…」

狼「嬉しくないのか?」

カノン「いえ、嬉しいんです。今まで仲良くしてた幼なじみとの結婚で…」

狼「それは、良いではないか!」

カノン「でも…」

狼「我の事か?」

カノン「はい…」

狼「そうか…」

カノン「…」

狼「気にするな」

カノン「え?」

狼「我は、カノンには幸せになって欲しいと思っている。今まで、我のような愚かなものにここまで、慣れした親でくれたのはお前だけだ、だから…結婚するなら幸せになって欲しい」

カノン「狼さん」

狼「それはそうとカノン、そろそろ約束の名前をくれないか、何時までも狼さんというのも変であろう」

カノン「はい、私が結婚して、また来たときにその時に名前を上げます。」

狼「ああ、待っている」

カノン「だから、狼さんは此処で待ってて下さいね」

狼「ああ、何時までも待っている!」

カノン「待っていて下さい」

狼「カノンが振り返り帰ろうとしたとき、我はカノンを待つ条件を着けた。カノンには聞こえないように…」

狼「我がカノンを待つ間飯を食べないようにしよう、そして一緒に、たらふく飯を食べよう」

カノン「狼さん?何かいいました?」

狼「いや、なんでもない」

カノン「そうですか?」

狼「ああ、なんでもない…」

狼「それから、何年という時間が過ぎただろう…我はカノンが訪ねるのを洞窟の中で待ち続けた。カノンが我に名前をくれるまで待ち続けた。腹が減っても待ち続けた。そして、数年の月日が流れ一人の少女が洞窟に訪れた」

エリナ「此処があの人の日記に書いてあった場所?…」

狼「少女が奥に歩みを進めていると目の前に狼が横たわっていた。」

エリナ「狼!?」

狼「…カノンか?」

狼「違う、誰だ貴様は!?」

エリナ「狼がしゃべって!?」

狼「少女は驚き膝をついてしまった。狼は少女のすぐ近くに移動した」

エリナ「!?」

狼「スンスン それにしても、お前からはカノンの匂いがする。お前は誰だ!?」

エリナ「カノン?まさか!?狼さんは、お母さんを知ってるの!?」

狼「母さん?まさかお前、カノンの娘か?」

エリナ「はい!私は、お母さん…カノンの娘です!」

狼「おお、カノンの娘か!此処まで大きく育ったんだな!娘よ、カノンは今何処にいるんだ?あいつとは約束があってだな…」

エリナ「亡くなりました」

狼「なぁ!?」

エリナ「私を産んだ後一年後に亡くなりました。」

狼「そうか…で娘のお前が何故此処を訪れられたのだ?」

エリナ「母さんが残したメモ、日記があって、それで…」

狼「日記が…」

エリナ「はい…」

狼「で、カノンの娘が一体なんの理由で、訪ねて来たのだ?」

エリナ「はい!日記に書かれてた人に会えば、母さんの昔話を聞けるかなと…でも、人じゃなくて狼でしたけど(笑)」

狼「滑稽か?」

エリナ「い、いえ!?」

狼「カノンの娘…お前は何て名前なのだ?」

エリナ「え?」

狼「名前だ名前、何時までもカノンの娘という名前も変であろう!」

エリナ「はい!エリナって言います」

狼「エリナか解った、では、エリナお前の母さん、カノンの昔話をしてやろう」

エリナ「それから、母さんの話を沢山してもらった‼ほんの一年しか会えなかった私には狼さんは羨ましいと思った。だが、話を聞けば、母さんが近くにいるかのように錯覚するような話だった」

狼「そして、これが最後だ、俺とカノンには約束があった…これは、重要な約束だった」

エリナ「え、それは?」

狼「俺には、名前がない。だから、我はカノンと一緒に約束をしたんだ。カノンお前が我の名前を決めてくれと」

エリナ「名前…」

狼「だが、亡くなっては約束は達成出来ないな…」

エリナ「…あ!?」

狼「どうした?」

エリナ「そういえば、母さんの日記の最後に…ありました!!」

狼「?」

エリナ「ここの母さんの残した最期の書き込みに名前のような物が書かれてたんです!」

狼「なんだと!?」

エリナ「でも、名前だけで、書き置きな物は無かったです…」

狼「それは、良いのだ。名前だけ聞ければ良いのだ。」

エリナ「では、読みます」

狼「ああ、」

カノン「狼さん、貴方の名前はグリー、グリーです」

エリナ「グリーだ、そうです」

狼「グリー、グリーかいい名前だ‼」

エリナ「狼さん?」

狼「約束は達成されたよ…カノンよ…」

エリナ「グリーは、徐々に声音が弱くなり、目を瞑った。そして、体を丸くして、最期に弱く声を放った」

狼「カノン…あー、腹ぁ、減ったなぁ…」

エリナ「そのまま、狼は目を覚ます事はなかった。」