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昨日は新宿文化センターで行われた『新春名作狂言の会』を観てきました(^ ^)
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今回、千五郎さんが昨年階段から転んで骨にヒビが入ってしまったということで七五三さんに変更になりました。

演目はこちら↓
  • トーク
    野村萬斎×茂山正邦
    軽妙、爽快な語り口で、各曲の見どころ、両家の流儀、家風の特徴など、初心者にもわかりやすく解説する、豪華ツイントーク。
  • 宗論(しゅうろん)
    茂山七五三/茂山正邦/茂山茂
    法華僧と浄土僧が道連れになるが、互いに自分の宗旨に改宗せよと言い張って、宿に入っても宗論を戦わせた揚げ句、共に呆れて寝る。翌朝も読経争いに始まって踊念仏、踊題目の張合いになり、拍子に乗って浮かれるうちに…。
  • 止動方角(しどうほうがく)
    野村萬斎/石田幸雄/野村万作 ほか
    主命で馬と茶道具を借りに行った太郎冠者は、奇妙な癖を持つ馬を借りてくる。待ちかねた主人は罵って馬に乗るが、太郎冠者が咳払いをすると馬が暴れて主人を落し、太郎冠者が呪文を唱えて乗ると静かになって…。
まずはトーク!
先に茂山正邦さんがご登場。
千五郎さんのケガのこと、演目の解説など、関西の笑いのノリでテンポよくお話しされました。
そして、萬斎さん登場!
今年は初心者が始めに習う小舞『柳の下』を大蔵流、和泉流同時に舞いました。
謡は同じでも、抑揚や動き、扇の使い方が全く違い、お二人も「全然違いますね!」と驚かれてました。
その後萬斎さんの解説。
関西の方と並ぶくらいに笑いを取ろうとしていたのでしょうか、かなり上機嫌に笑いを入れてきましたw

トークが終わるとバックのスクリーンが空色になり、大蔵流『宗論』に。
大蔵流は和泉流に比べて、声の強弱、高低で演技され、関西の色の濃い、下町笑い溢れるような狂言でした。
終始私も笑い、本来の滑稽さを笑うというより、漫才を観ているようでした!

休憩を挟み、いよいよ和泉流『止動方角』。
今年は午年ということもあり馬の出る演目にしたそうです。
やっぱ萬斎さん今日機嫌良いよ!ってくらいかなり表情豊かな太郎冠者でした!w
和泉流は本来の滑稽さを笑うという部分が強く、品の良い、演技力の高い狂言でした。

大蔵流、和泉流、どちらの流派も面白く 、見比べることで学ぶ部分も多かったです!
大蔵流の大衆物も観てみたいなぁ…絶対面白い!

このような会を是非能楽堂でもして頂きたいなと思いました(*^_^*)