【好き嫌いをなくそう!】


-チャンチャチャーン♪


お茶の間に流れる陽気な音楽

あの大人気ファミリー向けバラエティ番組の時間だよ!

今日はたっくん(9さい)のママが相談があるみたい。


「うちのたっくんはネギが嫌いで、食べれないんです。」


どうやらたっくん好き嫌いの悩みだったみたい。

それはいけないね!ネギはとっても栄養満点の野菜!

具体的にどんな栄養があるかは知らないけど栄養満天に違いない!

野菜って基本的に健康にいいものだからね!

番組としてもママと同じようにたっくんにネギが食べれるようになって欲しいな、

たっくんにどうしてネギが嫌いなのか聞いてみよう!


「まず最初にこれだけは言わせて欲しいんだけど、

 ぼくがネギ嫌いなのは確かだけどそれだけが理由でネギを食べないんじゃないよ。

 ぼく基本的にいい子だから、ちょっとまずいくらいなら我慢して食べるよ。

 ネギが食べれないくらいでわがままなクソガキみたいに思われたら嫌だもん。

 食べたら吐くからしょうがないんだよ、体がネギを受け付けないんだよ。

 玉ねぎも吐くけど肉じゃがとか牛丼とかの汁がよく染みたのは食べれるんだ。

 でもネギはダメ、

 どう調理しようがやつらは自分がネギであるという主張を抑えようとしない。

 体が受け付けないものは体が有害だとみなしてる、

 だから食べない方がいいんだよ。

 人間1人1人にも個体差がある、花粉症みたいにさ、

 だいたい作る方にしても食べて吐かれるより残された方がまだマシでしょ?

 だからぼくは正確にはネギを食べないんじゃなくて食べれないんだよ。

 犬だったらネギは食べさせちゃいけないって言うのにさ

 ネギが食べれる割合が多数派の人間に生まれたせいで

 なんでこうもネギを食べない=悪みたいな扱いを受けなくちゃいけないの?

 どうせならネギを食べなくていい犬に生まれたかったよ。」


まあ、なんてわがままで生意気で理屈っぽいクソガキでしょう。

そんなたっくんの好き嫌いをなおすため番組が取った作戦はこれだよ!


-我々スタッフが腕によりをかけて作ったネギ倉庫

 ここにたっくんを一週間閉じ込めることにした。

 なんとこの倉庫、外から全ての隙間を溶接しており内部からは決して脱出不可能。

 (温度や空気は常に機械で管理されているのでご心配なく)

 万が一脱出できたとしても実はこの倉庫が建っている場所、

 我々番組スタッフがこのために作り出した島。

 このネギ倉庫以外は何もない草一本生えない枯れた大地、

 島の端全てが50mの断崖絶壁で囲まれているため泳いで戻ることも不可能である。

 たっくんがここで一週間生き延びるための栄養と水分を補うには

 嫌でもネギを食べるしかないのだ。


でもこの実験、ひとつ大きな心配があるんだ!

人間ってネギだけで一週間生き延びれるのかな?


ちょっと怖いから専門家の人の意見を聞いてみたよ!


「ネギだけで一週間程度でしたら問題はないと思いますよ。

 多少栄養は偏りますが量が沢山あるし問題はないでしょう。

 きちんとした保存方法なら一週間で腐るということもないはずです。」


だって!専門家の先生が言うなら間違いないね!

じゃあさっそくここにたっくんを閉じ込めよう!



そして一週間後



スタッフによって開かれた扉の奥にいたたっくんは動いていなかった。

寝ているのか?と思ったスタッフが近づいてみると、

その体に生の息吹はなかった。

たっくんの遺体の傍らにはかじられたネギと大量の緑色の嘔吐物があった、

この極限状態でもたっくんの体はネギを受け付けなかったのだ。


と、言うわけで!

たっくんが死んじゃったのは残念だったけど

たっくんが自分からネギを食べてくれたんだから企画は大成功!

お母さんよかったね!

たっくん、今度生まれ変わったら犬になれるといいね!



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昨日の夜中冷蔵庫にあったお好み焼きを食べたらネギがはいっててむかついたので書きました。

そのせいで物語の1/3がたっくんの長台詞でした
SSとか書いたことないけど多分こんな感じだろう、どこで改行したらいいのかよくわからんけど。

六蔵さんのだけは読んだことあるから六蔵さんののパクリっぽくなってるに違いない。


ネギやタマネギは常に吐き気をもおよしますが、別に好きでも嫌いでもない赤飯を食べて吐いたことがあります。

あれ以来10年以上赤飯食べてない。好きでも嫌いでもないけど。