小松範之です。
仕事の取り組み方について、私の運営している通信制高校で生徒と話しました。
その内容をご紹介します。
仕事を辞めたいのに辞められないという人が多くいます。仕事を辞めたい理由の一つが、「労働時間の長さ」です。
2019年2月1日に発表された厚労省の調査「過労死等の現状」には、平成29年度から平成30年度にかけて、残業時間ごとに、労災が支給決定した件数が記されています。その中で、最も高い伸びを示している残業時間の区分が、「100時間以上~120時間未満」です。
要するに、100時間以上~120時間未満の範囲内で残業をした結果、心身を壊し、労災をもらうようになった人が増えたということです。
黙っていたら、どこまでも長時間労働をさせられる。すると、こう考える人も出てきます。「給料が上がらないのは諦めるにしても、仕事時間は短くしたい」。
こんな時、労働組合に相談しようという人もいます。しかし、相談しただけでは、長時間労働はなくなりません。なぜなら、労働時間の短縮が実現するには、組合と会社の力関係も影響するからです。昨日や今日、組合に相談したからといって、明日から定時で帰れることにはなりません。
また、メンタルヘルスの相談をすればいいという人もいます。しかし、これも仕事の拘束時間を短くすることにはつながりません。なぜなら、カウンセリングで解決するのは、労働者個人の心の問題だからです。
仕事がいつまでも終わらないのは、業務量が多いからであって、労働者個人の問題ではないのです。だから、メンタルヘルスの相談をしたからと言って、定時で帰ることにはならないのです。
理想は、効率を上げて1日の仕事を8時間で仕上げ、定時に帰ることです。そのために必要なのは、副業すると決めることです。なぜなら、会社を辞めても安全な状態を作るには、2~3つの収入源が必要だからです。
今の仕事に収入を頼り切っている状態は、会社への依存度が100%です。だから、長時間労働でもなんでも、せざるを得ません。しかし、副業をすると、会社への依存度が90%、80%と下がっていきます。副業で収入を得られるようになるからです。
会社から徐々に自由になっていくと、ますます副業に時間をかけたくなります。その結果、何が起きるか?本業の効率が上がるのです。
現に、私も公務員をしていた時代に、上記と同じ体験をしました。本業の効率が上がったのです。私の場合、公務員でしたので、副業が禁止されていました。なので、副業ではなく、独立をすると決めました。
すると、不思議なことが起きました。本業である公務員の仕事で、効率が5倍に上がったのです。詳しくは本文に譲りますが、効率が上がったおかげで、定時に帰れるようになりました。効率を上げることで、目覚ましい成果が出るようになり、私の発言権が上がったのです。
「定時になったので帰ります。」と職場を出る私に、「もっと残業しろ」と言える人がいなくなりました。おかげで、帰宅後はゆっくりと独立に向けて勉強したり、家族と寛ぐことができました。
実は、この方法には、脳科学的な裏付けがあります。その裏付けも含めて、私の生々しい体験をもとに、「定時で帰る方法」をお伝えします。
< 目 次 >
1.深夜2時までエクセル入力地獄
2.ソフトボール大会、休日手当てください
3.辞めたいから辞めると決めた日
4.仕事の処理速度が5倍になって起きたこと
5.誰もが納得。「お先に失礼します」
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