海洋研究開発機構は1日、北欧3国とロシアに面する北極圏のバレンツ海の海氷が少ない冬は低気圧が北寄りに進み、シベリア高気圧が拡大して強い寒気が形成され、日本が厳冬になる可能性があることが分かったと、発表した。2005~06年の「平成18年豪雪」や今冬の寒波・大雪も説明できるという。研究成果は米国気象学会発行の専門誌に掲載された。
日本の厳冬は低緯度のラニーニャ現象(太平洋赤道域東部の海面水温が低い現象)と高緯度の北極振動(北極圏などでの気圧変動)が関係するが、今冬は両現象だけでは説明が難しいという。
海洋機構によると、バレンツ海の海氷面積が少ない時は海面水温が低下し、低気圧は平年より北を進む。そのため、暖かい空気がシベリア大陸に流れ込まず、高気圧が北極海沿岸まで拡大。この結果、強い寒気が形成され、数日後には日本に来襲する。
日本の厳冬は低緯度のラニーニャ現象(太平洋赤道域東部の海面水温が低い現象)と高緯度の北極振動(北極圏などでの気圧変動)が関係するが、今冬は両現象だけでは説明が難しいという。
海洋機構によると、バレンツ海の海氷面積が少ない時は海面水温が低下し、低気圧は平年より北を進む。そのため、暖かい空気がシベリア大陸に流れ込まず、高気圧が北極海沿岸まで拡大。この結果、強い寒気が形成され、数日後には日本に来襲する。