パナソニック平野:株価が大幅下落 業績悲観、財務悪化で
2012年1月16日 20時44分 更新:1月16日 20時56分
16日の東京株式市場で、パナソニックの株価が大幅下落し、終値は前日比13円安の616円と昨年来安値を更新し、株式分割などを考慮した株価は1980年9月以来、約31年4カ月ぶりの低水準となった。1月1日に子会社の三洋電機とパナソニック電工との間で抜本的な事業再編を行って以降、株価は下がっており、600円の大台を割り込む恐れもある。
パナソニックの株価下落は、欧州経済の先行き不透明感による業績の先行きへの悲観に加え、今後の方向性に具体性が乏しく、三洋電機の買収などで財務面が悪化しているためとみられる。
岩井証券の有沢正一・イワイ・リサーチセンター長は「株価反転には、新体制発足だけでは不十分で、業績の回復と向上への道筋の明示が必要」と話す。【宇都宮裕一】