牡鹿半島で5・3メートル地殻変動 観測史上最大


2011.3.19 18:14

 国土地理院は19日、東日本大震災により宮城県の牡鹿半島で、震源のある東南東方向に約5・3メートル移動し、約1・2メートル沈下する観測史上最大の地殻変動があったと発表した。

 地震後も東北から関東地方の広い範囲で、東向きに地殻が変動し続けており、約1週間で岩手県山田町では25センチ、千葉県銚子市で17センチの大きな変動が観測されている。

 国土地理院はこれまで、東南東に約4・4メートル移動、約0・75メートル沈下した宮城県南三陸町の変動を最大とみていた。しかし震源により近い観測点では、停電などでデータが取得できなかった。

 国土地理院は今後も、現地入りできるようになった観測点で、復旧作業や観測データの回収を進めるとしている。