津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市は12日、市内の小中学校など14カ所に約5900人が避難していることを明らかにした。同市の人口は約2万3000人。高台や市外の知人宅などに身を寄せている人もいるとみられるが、市災害対策本部は「複数の死者がいるとみられる。把握できていない」としている。
陸前高田市は12日昼すぎ、津波の被害を受けて機能停止に陥った市役所に代わって、高台にある市給食センターに災害対策本部を移して、被害の確認を始めた。
市役所は津波で庁舎最上階の3階部分まで水に漬かり、電話や電気も通じない状態になった。市役所屋上などに避難した市民は同日、ヘリコプターで救助されたという