工場で組み立てられ、輸送が可能なサイズの頑丈なモジュール内に
完全密閉されたメカニズムだけで原子炉として作動する。このモジュールは
生涯開封しない。ウラン燃料に寿命が来るとそのまま廃棄する。
モジュールが廃棄カプセルの役割も果たすんだ。
固有安全性を持っていて、暴走方向には決して作動しない。
原子力に掛かるコストの中でも、「燃料に触れたり移動させたり」
と言う部分が非常に高くつき、そこに危険があることを見抜いて、
生涯密閉したまま扱うというコンセプトにしたんだ。
欠点は燃料の利用効率があまり高くない点だが、
莫大なコストを掛けて再処理するよりずっと経済的だという試算を得ているようだ。
1機辺りの出力が小さいことは、分散・クラスタ化でカバーする。
量産効果によるコスト低減も伴って原子力業界を一新するかもしれない。
その時大型原子炉技術一本でやってきた勢力は壊滅するかもしれない。
少し前の日系サイエンス誌に特集があったな。
これ、「技術革新をまた他国にとられてしまった感」、がする。