トヨタ自動車は来年から動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」を使った宣伝活動に
本格的に乗り出すことを決めた。

 同サイトに開設した超小型車「iQ」の公式チャンネルの再生回数が100万回を突破するなど、
PR効果が高いことが分かったため。

 100万回の再生を達成したのは、iQの公式チャンネル「iQ Amazing Theaterter」。
10月15日に開設したばかりで、企業の商品動画が短期間で100万回も再生されるのは異例
という。

 現在は、ユーチューブ向けに制作された10~40秒間の6種類のウェブ専用ムービーなど
計8種類を配信している。このうち、2台のiQが1台の駐車スペースに曲芸のように滑り込んで
駐車する「パーキング編」は、ユーチューブの月間再生回数で総合3位を記録するほど
アクセスが殺到。当初は計画していなかったテレビCMでも放映が始まった。

 同社宣伝部の森直樹主任は「iQに特別な価値を見いだしてくれる人は、自己表現意欲の
強い人。そういう人たちはユーチューブを活用していると分析した」とチャンネル開設の
理由を説明する。

 ネットで高評価を得ていることを受け、来年には双方向の仕組みも取り入れるなど、
ユーチューブ利用の幅を広げるとともに、同媒体での宣伝活動を本格化させる方針。

 世界的に自動車の販売不振が深刻化するなか、iQはハイブリッド車「プリウス」に続く
市場創造型商品と位置付けており、潜在需要の掘り起こしの役割を担っている。
こうした性格の商品であるため、宣伝活動でも新たな手法を積極的に活用していく方針だ。


▽News Source FujiSankei Business i.on the Web 2008年12月30日
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200812300012a.nwc
▽TOYOTA iQ :: トヨタ iQ - Amazing Digest - parking
http://jp.youtube.com/watch?v=m6mPU-5YPqs
▽トヨタ自動車 株価 [適時開示速報]
http://www.toyota.co.jp/
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=7203
http://smartchart.nikkei.co.jp/smartchart.aspx?Scode=7203.1