「忘れられる権利」
「忘れられる権利」とは、インターネットにおけるプライバシーの保護のあり方について、2006年以降に検討、施行されてきた権利です。「忘れられる権利」の定義は、論者によって異なります。しかし、基本的にはインターネット上にある個人情報を、検索結果から削除してもらう様に検索事業者に要請することが出来る権利です。「忘れられる権利」は、Google検索やYahoo!検索など、検索エンジンの検索結果から、当該情報の削除を求めることができるようになっています。
しかし、「忘れられる権利」とは逆に、「知る権利(アクセス権)」というものがあります。
「知る権利」は、マスメディアに対して個人が意見発表の場を提供することを求める権利です。表現の自由の延長線上にあり、比較的新しい概念です。最近では、インターネットの普及により、テレビのニュースや新聞よりも2ちゃんねるなどのサイトや、TwitterやLINE、FacebookなどのSNSでいち早く情報が回っています。良くも悪くも、一般人の意見がメディアや他の人にも情報が伝わりやすい世の中になっています。
現在、両方の権利が注目されています。
正反対の権利だということで必然的にどちらもメリットとデメリットがあります。
「知る権利」が存在するメリットとデメリット
○メリット
インターネットが自由に使えるため、新聞やテレビよりも早く情報が回ってきます。評論家や政治家、タレントだけでなく、一般人の意見を知ることができます。
×デメリット
表現の自由によって、インターネットで好きなことが発言することが出来ることで、他人の批判を記入することが出来ます。
Twitterではそのような事項が多く、1人のただのツイートで問題重視した人が拡散し、不特定多数の人に晒され、反感をくらい、炎上したり、「成敗してやろう」という謎の正義感によって、その人の名前や住所、出身地や出身校などを特定し、プライバシーを丸裸にされることもあります。罪を犯していないのにも関わらず、まるで犯罪者のような扱いをされ、社会に出れなくなった人もいます。
「忘れられる権利」が存在するメリットとデメリット
○メリット
先ほど述べたように、罪を犯していないのにも関わらず、犯罪者のような扱いをされた人を助ける権利だと私は思います。
Twitterなどインターネットで炎上し、プライバシーを丸裸にされた人々は、周囲の目を気にして社会に出れなくなることが多く、インターネットで人生を狂わせてしまった人が増えています。被害にあう年齢は全く関係ありません。少年法という法律があるにも関わらず、未成年でさえも、名前や住所が特定されてしまう世の中です。その被害にあった人たちの将来を助けるために「忘れられる権利」は必要であると考えます。そして、「忘れられる権利」が認められると、不名誉とされる情報が記載されたウェブサイトが大量にあると、検索エンジン側のみに絞り、相手にすれば、当該ウェブサイトへのアクセスを一括して大幅に減らすことができます。
×デメリット
どこまでの情報を取り消すべきなのか判断ができません。また、後で消してもらうから大丈夫だと思い、平気で罪を犯す人も現れると思います。
加害者側の更生も、もちろん大切です。しかし、被害者の方の中には、事件を忘れることは決してないと思います。一生、事件を忘れないでほしい。学び、二度と同じ過ちを繰り返してほしくないと考える方や、憎らしくて仕方がない人もいるはずです。被害者からすると、加害者に忘れられる権利を提案され許可が下りた場合は、心苦しいと思います。
1度流れてしまった情報は膨大で、世界中にも広がってしまっています。1つの情報を削除することだけでも相当時間がかかり、リスクが高いと思います。また、罪を安易に考えてしまう人が増えてしまうのではないかと私は心配です。
法案整備したEUのレディング副議長も、「忘れられる権利」の条文運用には慎重さが求められる」と発言しています。本当にそうであると私は思います。あくまでも、「忘れられる権利」とは、過去の犯罪に関する情報などがyahoo!やgoogleなどの検索結果欄に表示されないように、削除を求める権利のことです。
1度広がってしまった情報を削除することは、大変です。罪を犯してしまった人の情報は、本人の意思とは関係なく勝手に流れてしまいます。しかし、SNSなどである発言で炎上し個人情報を特定されてしまった人は違うと思います。最近では、SNSに未成年の飲酒や喫煙している写真を投稿し、見つかって退学する羽目になった子供も大勢います。このような人が増加してしまっている世の中です。根本的に、もインターネットで自分から発信する重みについて考えていかなければならないと思います。