気がついたら歌っているような、そんな子供だった。
懐中電灯や、お箸、その辺にあるものをマイクに変えて、コタツの上に乗って、いつも歌ってた。
祖母や、周りの人から、歌がうまいねと言われたけれど、自分では歌が上手いと言う基準がよくわかっていなかったので、歌がうまいってどういうことなんだろう?と思っていた。
小学生になったら、参観日とか、発表会等があると、必ず読書に選ばれて、1人だけ歌うパートを任されたりしていた。
ある学年の時は、のど自慢大会というのが行われ、トーナメント制で、よく優勝していた。
歌手になればいいのに、歌手になれるよなどとも言われ、その気になっていた。
祖母が、そんなに歌が好きなら、東京のほうの合唱団とかに通ってみようか?と言ってくれ、本当に行きたかったし、将来は歌手になってテレビに出るんだなぁと思っていた。
その夢は、だんだん大きくなって、本当にその方向に進みたくなったけれど、ちらっと、そのことを父に話そうものなら、架純食って生きていけねえんだぞ!!と怒鳴られて、あー私は思う通りに生きていけないんだなぁと言う挫折感がすごかった。
うたでご飯が食べていける人なんて、もちろん一握りなんだけど、納得いくまで自分の力を試してみたかったなぁ。
私がチャレンジしていたら、今どんな人生を生きてるんだろうなぁ。
と考えてしまうことがある。
だから今は、自分のやりたいことだけをやっていきたい…と思うのに、お金がかかったり時間がなかったり、子供にかかるお金の事などを考えると、まだ本当にやりたいことができずにいる。
やりたいことをやって、生活も不安がない。そんな生活をして行けたらいいなぁ。