昔の漫画マニアにとっての数少ない情報源のなかでも、個人的な思い入れのあるのがふゅーじょんぷろだく社の『COMIC BOX』
出版社自体はなかなか残念な逸話や評判もあるが、創られ出てきた本はすごく好きでした。
コミックボックスは漫画全体どころか、派生してアニメ、映画と映像系エンターテイメント全体にも目が行き届いていて、かつ流行り物に後追いすることのない雑誌と感じていました。
もちろん偏りはある!時期によってすごくジブリ一辺倒だったりね。その偏りもまた悪くなかった。
なぜ、この雑誌を私が特に好きだったかは、特にこの号にその理由が表れています。中盤で語ります。
正確には「COMIC BOX VOL.106 1998・1月号 特集 日本特撮の現在」なんだけど、「ティガ特集」って言う人が多いかと思います。
16年ぶりに見事復活したウルトラマンシリーズの平成シリーズ第1作!ウルトラマンティガ!
当時、やや様子見な感じだった専門誌、業界紙で初めて大々的に特集したのがこのCOMIC BOX!
このティガの特集をどうやって実現したのかなど、この雑誌のなかに垣間見えます。
目次:ティガ特集っていっても漫画、映画の他の記事も多数掲載。
これがティガ特集の表紙。ティガってかっこいいっすね。今見ても!
この記事なんか見ごたえあり!。
ティガが当初はアーマー装着タイプのデザインだったとは!
各話紹介ページ
編集者の対談も載っています。そう熱い想いを持った編集者がいて、周りを巻き込み創り上げられた雑誌だったんですね!
こういう熱いところが、私がこの雑誌が好きだったもっとも重要なポイントだと思っています。
強制的にティガを見せられた一部女子社員には拷問だったみたいですが。( ´∀` )
編集後記に載っている「今」さんが、このティガ特集の言い出しっぺですね。
こんな記事も。。。。
海外漫画情勢まで載っています!
ちなみに、この頃ジャンプがマガジンに抜かれた時期だったようですね。
雨宮慶太さんも登場!私はガロよりこのタオの月が好きです!一番はゼイラム!
風刺1コマ漫画の記事もあるカバー範囲の広さ!
人形アニメーション作家の川本喜八郎先生の記事まで!とにかくカバー範囲が広いのがこの雑誌の特徴!
巻末には長谷邦夫先生の『ニッポンまんが狂時代』 漫画史、アニメ史的を学ぶうえでも価値ある作品。
最近、まんが図書館Zで初刊行されました!
あと幻の少女漫まんが誌創刊の広告も!結果、創刊されなかたったのですが何人かの有名作家も既に作品を描き始めていたらしいです。樹 なつみ先生もエントリーされていたち噂も。結果、その作品や構想はどうなったのですかね?
雑誌は単行本などと違って、消費されてしまいやすい媒体ですが、こうやって熱い想いで作られたものは確かに人の心に刺さって残っていくものです。こういうモノづくりをチームで行っていることになんだか憧れます!いいですね、こういうの( ´∀` )。
他にこの号について書かれた記事はこちら。(無断リンクすみません。。)
アマゾンでCOMIC BOXのティガ特集号は見つかりませんでした。他のはそこそこ出てます。