『祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹~ 蜷川バージョン』
url:http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/13_inorininagawa/index.html
作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出:蜷川幸雄
出演:森田剛、勝村政信、原田美枝子、染谷将太、中嶋朋子、三宅弘城、宮本裕子、 野々すみ花、大石継太、渡辺真起子、村杉蝉之介、満島真之介、冨岡弘、新川將人、 石井愃一、橋本さとし、三田和代、伊藤蘭、古谷一行 ほか
観てきた!
以下、ネタバレ感想!
三宅さん・村杉さんが出演しているという事で気になった作品。
三宅弘城さん。
少し抜けているが実はすごいパワーを持っている、真っ直ぐで正直者の役柄。
憎めない…というか良い性格だった故にラストが余計悲しい。でも、最後にメメさんと会えて良かった。あと、玉乗りしていてスゴかった!
村杉蝉之介さん。
悪者に立ち向かうも間に色々ありラスト変わっちゃう役柄。(ザックリだなあ…笑)
いつぞか舞台下からジャンプして一気にステージ上がっていて脚力スゴイなあ…と思ったのを思い出した。(本編と関係ない←)
染谷将太さん。
映画で何度か活躍を観た事があり、学生役が多いイメージがあったので、今回は女性をエスコートしたりしていて、大人な男性の雰囲気でカッコ良かった。でも、やっぱりラストは死んじゃうのね。
野々すみ花さん。
宝塚の舞台で一度観た事があり、声を記憶してた自分にビックリ!声と記憶は繋がるものなのね。
伊藤蘭さん。
茶目っ気ある役柄で、特にパラキオ(三宅さん)との絡みが個人的にお気に入り。
森田剛さん。
声が発声の違いか作っているのか。主人公のイメージ(私が思ったイメージ)と合っていた。映画『人間失格』でも思ったのだが、すっかり大人の落ち着いた印象に変わり時の流れを感じた。
舞台脇に字幕で歌の歌詞・ステージ上の場所・設定が出ていて、初めは目が慣れなかったけれど、分かりやすかった。
雨が降るシーンは最前席付近(ビニールが配られていた)は迫力すごいのだろうな。
蝶?が舞ったシーンは二階席から観ても綺麗だった。
一階客席に役者さんが登場すると、二階席だと見切れてしまうのだが、ステージ上に鏡があり、鏡に写って見る事が出来たのでよく考えられているな。と思った。(その為の鏡?)
あと、個人的に気になった台詞。
「ひとりぼっちにしないで。」
パラキオ(三宅さん)が死んでしまう時に相方さんが言った台詞。
最近、意識しないでいた言葉だったので、急に寂しさがきた。あああ…ひとりぼっちって寂しい。(舞台内容としては芯から外れた点とは思うが!)
それと、要所要所で『心の旅』(流れていたのはKERAさんバージョン。原曲はチューリップ。)が流れていて今回改めて聴いて気に入った。
ケラリーノさんが演出したバージョンもあり、同じ作品を違う演出者で公演するのは面白い企画だと思った。
ウィルヴィルの三姉妹は、結局みんな石になってしまったけれど、ソレでも幸せなラストだった。と思えました。お父さんも一人になってしまったけれど、ウィルヴィルにいる事でかなしい結末に見えなかったし。
いやしかし、観ていたら体力消耗激しくヘロヘロになってしまった。なんという。。。
役者さんって、公演中ずっと体力・モチベーション保っているのだからスゴイ…。
皆様、お疲れ様でございます!
素敵な時間をありがとうございました!!!
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