毒気が抜けた? | 三龍建築士

三龍建築士

BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

馳星周っていつぶり?



「アンタッチャブル」 馳星周著



内容(「BOOK」データベースより)

警視庁公安部の「アンタッチャブル」と捜査一課の

「落ちこぼれ」コンビが爆破テロの脅威に挑む。

数多のトラップの果て、前代未聞の大どんでん返し

まで、一気読み必至!通快コメディ・ノワール!!


あらすじ、ちょっと違う?(笑)

しかもコメディ・ノワールなんだ。


不夜城からの一連の作品からすると、軽い軽い!

毒気一切なしの大甘である。


それでも途中まで、ああかこうかと裏があるに

違いないと思って、鵜の目鷹の目で読んでいたのだが・・・


ウラは確かにあるにはある。

でも、な~んだ、ソコ?ってゆうカンジ。



刑事課から左遷され、公安の窓際部署に配属された

宮澤。たった一人の上司・椿はモンスターだった・・・


この椿、奥田英朗のドクター伊良部みたいな男で

優れた諜報能力はもっているが、まともでない。


本当にスパイ活動の監視なのかなんなのか?

翻弄される宮澤とともに、読者もあちこちに頭を

使わされる。


途中からピッチが上がって、最後まで一気に読むが

思ったほどのどんでんでもなく。

ちょっと期待はずれかな。でもコメディーだし。


また続編とか作ろうと思えばできそう。

だけど、馳星周がこれを書くのか~う~む・・・…






尾行の有無を調べる「点検作業」ってこんなにヴァリエーションが

あるんだね。この部分は面白かった。