はやぶさ(2)
「はやぶさ、地球帰還は絶望的」 マスコミから、はやぶさの報道は消えていった。 「待っていれば姿勢が安定するように設計してある。 1 年以内に 60% の確率で通信が復旧する。」 .・・・・低速度通信の電波がかろうじて受信された。 「はやぶさ発見!!」1月26日「1ビット通信」によって状況が次第に明らかになった。これは、高速で自転するといったトラブル時に、最低限の通信を確保するために用意されていた。12月8日の姿勢制御喪失後、太陽電池パネルからの発電量が低下し、一旦は電源供給が失われた。リチウムイオン充電池は11セルすべてが放電し切った状態であり、その内の4セルは過放電によって充電能力を失っていた。また、RCSの推進剤は、11月のトラブルで燃料をほとんどを失っていたが、さらに酸化剤も12月以降のトラブルで失われていた。 回転を止めるためにまだ稼動するz軸のリアクション・ホイールが使用され、さらに中和器からのキセノンガス噴射が行われた。・・・徐々に姿勢制御を取り戻し。通信が回復。 3月6日: 3か月ぶりに位置と速度が特定され、地球からは3億3,000万km、イトカワからはその公転方向に1万3,000kmの所を秒速3メートルで離れつつあることが明らかになった。2007年4月:巡航運転を開始。 地球帰還開始。でも化学スラスタが全損してるから姿勢制御できない。 リアクションホィール1台を作動させて、探査機のスピンを止めます。次に、イオンエンジンの推力方向調節により姿勢制御を行います。姿勢制御は、3軸分行わなくては完成されません。リアクションホィール1台とイオンエンジンでは2軸分の制御能力しかなく、推力軸周りに探査機の姿勢を動かすことはできません。そこで登場するのが、太陽光圧力です。・・・太陽光圧力の程度は未知でしたから、実地に経験を積んで「姿勢制御術」を習得しました。 イオンエンジン 4 台中 3 台が単独稼動不能→2 台のイオンエンジンの中和器とイオン源をニコイチで動作だ。そのためにダイオードを仕込んでおいた! (ダイオード:基本的には電流を逆流させないもの。このときのダイオードは、民生用ではなく、軍用(宇宙用)スペック品らしい。) スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認 できました。・・・はやぶさは、設計時の重量制限が厳しかった。色々考えた末にダイオードひとつを追加するだけで今回のような運転が可能な電源回路を組んで搭載しました。 「帰って来て」 「はいっ」10月:復路の第1期軌道変換が完了。2009年 2月:復路第2期軌道変換を開始。 9月:イオンエンジンを使用して動力飛行を再開。 11月:1基のイオンエンジンが中和器の劣化により自動停止。2010年5月: ・・・・出発から7年。 「はじめてのおつかい」は、航行距離 60億Km の旅となっていた。 リアクションホイールは3基中2基、化学燃料スラスタはすべて故障。 バッテリは放電しきっているため、太陽電池パネルが太陽方向から逸れると即座に電源断となる状態。 故障したスラスタ同士を繋いで復活させたイオンエンジンもいつ止まるかわからず、コンピュータすらビット反転を起こし始めているという、まさに満身創痍の帰還であった。 「はやぶさが帰ってくる。」 カプセルを地球に投下した後、はやぶさは、気ままな旅に出るという噂もあった。 「大気圏突入のデータを取る。」 それは、軌道予測システム(地球に衝突する恐れのある小惑星を解析)の開発のために、はやぶさを大気圏内に落下させるというものだった。2010年6月13日 大気圏突入前にミッションが追加された。 はやぶさから地球を見ることができるように、姿勢を変更する。 送られた写真の最後の1枚に地球が写っていた。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm10135327https://www.nicovideo.jp/watch/sm11050741https://youtu.be/OoBW-uhia9A