いつも当たり前にカットしているシザー。

美容師の手になじみ、

自分の意志を出来るだけ細部まで伝えることのできる、

まるで指先で形を整えるように。

そんなシザーがあったら良いなって、思ってた。

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美容師がもっとワクワクするような

もっとこだわりたくなる様な

もっともっと勉強したくなるような

もっともっともっとカット楽しいって思えるような。

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デザインの質を高めるシザー。

エッジの効いたラインを美しく出す。

曲線は美しい放物線を描くように。

女性らしいよりソフトな質感に。

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お客様の髪質の変化へ対応したシザー。

日本の平均年齢は、約50歳。

女性の髪は、40を超えるとホルモンバランスの関係から、

髪にねじれのような捻転ができ、

グレイカラーなどのケミカルダメージも合わさって

ツヤを失いやすく

毛先やクセなどの収まりが悪くなってくる。

それらをカバーできるファッションシニア対応でより綺麗に魅せる髪へ。

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僕がシザーに求めるのは

切るなら切る、逃がすなら逃がす、一本の毛でも切りたいところで捉える。

出来るだけ無駄な削ぎを減らし、カット断面を少なくする。

まとまりを損なわないフェードアウトするカットライン。

限りなく、健康でツヤのある髪を残し、

弱った髪や、ダメージを受けている髪を誘導してカットする。


それを実現すると、カットラインだけではなく、

デザインもフォルム、ディテールともに扱いやすく綺麗になっていく。

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有名なココシャネルの言葉に

『 単純なことを複雑にするのは普通のこと。複雑なことを単純に、もの凄く単純にする。それがクリエイティビティである。 』

複雑なテクニックよりも単純にできるシザー。


シザーは、美容師の手足。

美容師が使いやすく、上手くなって、楽しくなって、もっと学んで、

お客様の髪がより綺麗になって、デザインの質が上がって、喜んで、笑顔になって・・・。

想いが、美容師へ、お客様へ伝わるように。


小さな細やかなこだわりが、大きな想いとなって沢山の人を幸せに出来たら良い。

そんな想いで創りあげたシザー。

サロンの垣根を越えて、純粋に一人の美容師として、お客様に喜んで戴けるツールになれたら嬉しい。

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