1月下旬から、街が少しずつピンクに染まり、バレンタインムードが漂いだした頃、
ピンク大好きな娘は、バレンタインの何たるかが分からないなりに、一緒に浮かれてそわそわしていました。
私たち夫婦(特に夫)がチョコレート好きで、バレンタイン商戦に嬉々として参戦したときも、娘はとにかく便乗したくて、自分で自分にチョコレートを選んだりしました。
(普段、チョコレートはほとんど食べません。だから、味よりも見た目で選んでいました)
我が家にとってバレンタインはもはや『好きな人にチョコを贈る日』ではなく
『普段は買えない珍しいチョコレートを(たくさん)食べられる日』になってしまっているので、
娘がバレンタインの本来の意味を知る機会も当然なく。
でも、夫がいそいそと「娘のバレンタインなぁ。今年は配れるかなぁ」なんて言い始めたので、
市販のファミリーパックのお菓子を詰め合わせて、用意だけはしておきました。
お菓子は大人が選んで、ラッピングは娘が選びました。
そして、バレンタイン直前の休日(8、9の土日と11日の建国記念日)に、偶然会えたお友達に配りました。
14日の当日は保育園だし、園にお菓子は持っていけないので致し方ないのですが、フライングしたばかりに、
娘はますますバレンタインを理解する機会を逃してしまいました。
そんなこんなで、14日の当日は何事もないかのように過ぎていくはずでした。
ところが、奇跡(?!)が起きました。
近所に住み、家族ぐるみでお付き合いのあるAちゃんが、14日の夜に我が家を訪ねてきてくれたのです。
Aちゃんとは9日に会ったので、既にチョコレートを渡していました。Aちゃんにはお姉ちゃんがいるので、お姉ちゃんにもチョコを渡しました。
それで、Aちゃんもお姉ちゃんも、「ムスメに渡したい!!お返ししたい。」と言ってくれたようなのです。
娘にしてみれば「よく分からないけど可愛いお菓子をお友達にあげた」だし、
Aちゃんにしてみれば「よく分からないけど貰ったから、私もムスメに何かあげたい」だったのだと思います。
母親同士で「今日はバレンタインだよー」「大好きな子にあげるんだよ」「『好きです』って言いながらだよ」なんて
バレンタインのならわしを横から言い添えながら、娘達のバレンタインは過ぎていきました。
少なくとも娘にとって、男の子とよりも女の子と遊ぶ方が楽しいから、「好きな子は誰?」と聞くと、Aちゃんを始め、女の子の名前ばかり出てきます。
3~4人程、矢継ぎ早に女の子の名前を挙げたあと、ようやく男の子の名前が1人2人出てくるかどうかというところ。
まだまだ、本来のバレンタインには程遠い。
とはいえ、そもそも本家(欧米)では女性からではなく男性から贈るのが主流だし、日本でも友チョコみたいに気軽に贈る風潮が広がっています。
今後、娘のバレンタインがどのように変わっていくか、あたたかく見守りたいです。