2倍にも3倍にも感じる | 紫苑の徒然日記

紫苑の徒然日記

育児を中心に、日頃感じることを気ままに。

朝、それも平日の朝はさながら戦場です。
「もう少し余裕もって早起きすればいい」
そんな声も聞こえてきそうですがそれはそれ。
仮に自分が余裕を作っても、娘の調子が悪ければ準備は滞り、結果戦場です。
最近は娘の寝起きが凄まじく悪いので、ほぼ毎日戦場です。

そんなある朝、起こした後もぼーーっとしていた娘に声をかけました。
「ご飯食べる?食パン食べる?あんパン食べる?」
この「あんパン」を「アンパンマン」と聞き間違えたらしい娘。
「アンパンマンパン食べるー」と。
(娘の言う「アンパンマンパン」はこちら)

いつもは冷凍庫にストックされていますが、この日はたまたま切らしていました。
「アンパンマンパンはないよ。あんこのパンか食パンだよ」
何度説明しても納得しない娘。わぁわぁと大声で喚いていましたが、そのうち大泣き。

ただでさえ時間がない朝の時間に、しかもどうやっても叶えてあげられないリクエストをされても、私にはどうにもしてあげられません。
イライラも相まって、娘を泣かせたまま自分の朝食を食べ進めました。
夫にも「どうもこうもしてやれないから、本人が諦めるまでほっとくしかない」と伝え、夫自身の身支度を進めてもらいました。

単純に泣き疲れたのか、それともいつもなら泣けば思い通りになるのに今日は叶わないことを悟ったのか、はたまた自分を置いて朝食を食べ終えた母に焦ったのか。
娘に一体どんな変化があったかはわかりません。でも、一人で泣き止みました。
少し落ち着いたところで再度確認。「あんこパン食べる?それとも食パン?」
「………あんこパン食べる」
やっと、娘の食事が始まりました。
泣いてお腹が空いたのと、少し少なめの量を盛り付けたのとで、いつもより早く食べ終わり、ふと時計を見たら普段食べ終わる時間とさほど変わらない時間に食べ終えてました。
30分くらい泣いていたように感じましたが、実際は15分程度だったのでした。

娘が泣くことで自分がイライラ怒りっぽくなるよりはと、いざという時のために娘の好きなものはいつも用意しています。
それは食べ物であっても着るものであってもその他のものであっても同じです。
娘の思いが通らないとき、まずは説得を試みますが、聞く耳を持たないほど拗れてしまえば、それ以上悪化しないよう早々に好きなものを与えて機嫌を直します。
「娘に甘い」と言われればそれはそうかもしれません。
でも、避けられるイライラはなるべく避けて、娘も私も穏やかに過ごしたい。だからついつい予防線を張ってしまいます。

確かに、泣き声はこちらも気持ちがささくれます。
でも、10分や15分泣いて、それで気持ちに折り合いをつけられるなら、もう少しそういう体験をさせた方がいいのかも、と考えました。
大きくなればなるほど、思い通りにならない場面は増えます。
大人が折れて娘の思いを通してばかりいたら、思いが通らないときの折り合いの付け方をいつまで経っても学べません。
もちろん、朝のバタバタでそれをやるのはとてもリスキーです。
まずは休日。次は夜。徐々にでいいから、こちらが負けない日を作っていこう。
そう感じた出来事でした。