3月4週重賞回顧 | ラップ分析家「結城智晴」

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こんにちは。

結城です。


先週は面白い重賞が4つもありました。

そのうちの一つはGⅠ高松宮記念、

その他の3つはGⅠの前哨戦。

本日はその4レースの回顧です。



高松宮記念


1着▲キンシャサノキセキ

2着○サンカルロ

3着-アーバニティ

4着-ビービーガルダン

5着△レッドスパーダ


12.1-10.8-10.7-10.7-11.4-12.2


かなり速いペースになりましたね。

道中で10秒台が3つ。

これでは重賞級の馬といえど、前に行けば相当厳しい。


しかし、勝ったキンシャサノキセキは4コーナー3番手と前目での競馬。

降着になりましたが、4位入線のダッシャーゴーゴーは4コーナー2番手。

この2頭のスタミナ能力は相当に高いですね。


サンカルロは上がり33.3。

まだ脚を余しているぐらいです。

能力的にはメンバー1かもしれませんね。


ハイレベルなレースで見応えがありました。

キンシャサノキセキはこれで引退とのこと。

秋にはどんな勢力図になっているか、楽しみです。



毎日杯


1着◎レッドデイヴィス

2着▲コティリオン

3着○トーセンレーヴ

4着-エチゴイチエ

5着-アストロロジー


12.5-11.1-11.3-12.8-12.7-12.5-11.1-11.4-11.7


スプリングステークスに負けず劣らずのハイレベルなレースでした。


勝ったのはレッドデイヴィス。

ペースが遅く、先行馬に有利なペースではありますが、

4コーナー5番手から33秒台の上がりが使えるのは能力があってこそ。

この馬が3歳GⅠに出れないというのは勿体ないですね。

安田記念を目標にすると個人的に思っていたのですが、

噂によると次走は2200mの京都新聞杯だとか。

もしかしたら宝塚記念が目標なのかな?


コティリオンは後方から33.6秒の脚で追い込み2着。

不利な展開だったので、もう少し前に行けていれば差し切れたかもしれません。

残念ながら賞金的に皐月賞は厳しそうですね。

なんとか次走で頑張ってもらってNHKマイル、またはダービーに出てきて欲しい馬ですね。


期待のトーセンレーヴは3着。

着差は0.2秒ですが、この馬に先着した2頭はトーセンレーヴより後ろにいました。

ペース的には前が有利。

これは着差以上に力の差があった、という内容です。

これからの成長に期待です。


この馬、昨年のトゥザグローリーとかぶります。

トゥザグローリーもトーセンレーヴと同じように新馬、500万を連勝して重賞に挑戦。

ところがペルーサに4馬身差をつけられる完敗。

しかし、順調に成長し、有馬記念では3着に入る大健闘。

ペルーサにも先着しました。

トーセンレーヴもグローリーのように秋に期待したいと思います。


その他のメンバーは特に見所なし。

レッドデイヴィスとコティリオンが抜けているメンバーでした。



スプリングステークス


1着◎オルフェーヴル

2着-ベルシャザール

3着△ステラロッサ

4着▲グランプリボス

5着-エイシンオスマン


12.4-11.1-11.5-12.0-12.5-12.1-11.2-11.3-12.3


ペースは大きくは緩まず、ミドルペースといったところ。

上がりは11秒台前半が2つ記録されていて速い。

さすがは皐月賞の前哨戦のラップだ。


勝ったのはオルフェーヴル。

兄ドリームジャーニーを彷彿とさせる素晴らしい末脚。

今年の皐月賞は末脚を生かしやすい東京での開催が濃厚。

本番でも非常に楽しみな馬です。


2着はベルシャザール。

こちらは4コーナー5番手からの好位差し。

少し力の限界が見えてきているが、レース内容はオルフェーヴルと遜色ない。


3着のステラロッサも少しポジションが後ろだったことと、

外を回ったことを考えれば上位2頭との差はない。


皐月賞の権利を獲った3頭とも非常に楽しみな馬です。



フラワーカップ


1着-トレンドハンター

2着○ハブルバブル

3着-マヒナ

4着◎マイネイサベル

5着-ライブインベガス


12.6-10.9-11.2-12.1-12.2-12.1-11.5-11.6-12.8

やはり牝馬限定戦なので、スプリングステークス&毎日杯と比較すると少しレベルが落ちます。

ペースはハイ。

この時期の3歳牝馬には相当厳しいペースでしょう。

2F、3F目が少し速すぎます。

道中も緩みませんでした。


勝ったトレンドハンター、3着のマヒナ、5着のライブインベガスは4コーナー10番手以下からの追い込みで、

展開の恩恵が大きかった印象。


内容を一番評価したいのは4着のマイネイサベル。

先行して掲示板に残った唯一の馬。

シナル、サトノフローラも頑張っていますね。


差してきた馬の中ではハブルバブル。

この馬は中団からの差しで2着。

3着以下は2馬身半離れているので、勝ったトレンドハンターもある程度評価できるのですが、

道中の位置取りを考えるとハブルバブルの方がパフォーマンスは上。


本番、桜花賞はもうすぐそこ。

非常に楽しみです。



それではまた!