トミチンさんの、貴重な情報のおかげで、
昨日、一昨日、ハートネットTVを観た。

相模原事件や重度障害者の日常についてだった。

相模原事件については、
ずっと、疑問だった。
「何故、被害者全員が匿名なのか?」

遺族の希望なのか?
いまだに、よく、わからない。

同じように感じる、もと職員の男性が、被害者達の生きた証をたどる。

変わらず、名前も顔も、明らかにはされないが、
亡くなられた方々のエピソードが伝えられ、
命の重さというものが、胸に迫ってきた。

やりきれない事件である事に変わりはないが…
「このような取り組みをされる人がいるという事」
「エピソードを語る地域の方々の憤りや涙」に、
救われる思いがした。

「障害者」というものを、ひとくくりにはできない。
一人一人、違う人間だからだ。
「人種」「性別」等と同様に、分類の一つにはなるが、そのレッテルの下にあるのは、生身の、一人一人違う人間だ。

自閉症等、理解しにくい障害を持つ人を、一般の人が、警戒するのは、無理もない事だ。

理解してもらうためには…
まず知ってもらう事から…
その一歩は、名前からなんだと思う。


昨年…
NHKから取材のお話を頂いた時…
本を認められた事は嬉しかったけれど、
息子の意思が確認できないままokしてもいいものかどうか、最後まで悩んだ。

けれど…
「障害者」である事…
「癌患者」である事は…
なにも、恥じる事ではない。

「かわいそうにネ~」
と、憐れんだり、差別する人がいても、気にしない。

そういう人達にこそ、知って欲しい。

だって…
私自身、かつては、そういう人間だった。
でも…
障害者の息子と過ごし、癌の闘病の中で、見えてきた、たくさんの大切なものがある。

その事を、伝える努力をしたいと思った。


ちょうど一昨日、
ポストに手紙が入っていた。
横浜市内の、ある養護学校の副校長先生からだった。
私達親子の話を、職員研修に役立てて下さるそうだ。(お礼を申し上げたいのは、こちらなんだけど…)
そのお手紙の中で…
先生は、指導への、真摯なお気持ちを述べられていた。

また、昨日のTVの中で…
登場した、施設長さんは、
パニックを起こした自閉症児への、厳しく、冷静な対応について、述べられていた。

また、同じTVの中で…
介護にあたる女性は、
「声を持たない重度障害者でも、意思を発信している。受け取ろうとしない人には、その声は聞こえない」と、語っていた。

先生、施設長さん、その介護者さんのような、誠実な人達に支えられている「障害者」の未来は、明るい。


本当の「愛」って…
けして、肉親どうしの間だけじゃないと思う。

本当の「愛」って…
どこか…
俯瞰したように…
自分や他者を、客観的にみながら…
真実へと、導いて行く…
情熱的で、厳しいもののように思う。



まとまらない内容ですが…

そんな、いろいろな事を感じた、
昨日、一昨日でした。







裕子