「障害者」への痛ましい事件から一週間…

慎んで…
ご冥福を、お祈り申し上げます。



さて…

あれから…
様々な「ニュース」や「声明」を耳にして…
妙な違和感を覚える時がある。

「障害者の方々、胸をはって生きて行って下さい」
「障害者の方々に光をあてましょう」

上から目線の正論に、胸クソ悪くなる。(失礼!)


だって…
何か、勘違いしてない…?

誰だって…
その生涯の中で、必ず「障害者」の時期があるのに…

覚えていないだけで…
誰でもみんな…
オムツをして…
ベビーカーを押してもらい…
離乳食を食べさせてもらい…

今は、健康でも…
突然の事故や病気で「障害」を負うかもしれないし…

運よく長生きすれば…
足腰が弱くなり…
認知症にもなるかもしれない…

「障害」は、けして他人事じゃない。



犯人は…
「障害者は周りを不幸にする」って…

犯人ほど過激じゃなくても…
そう思っている人達もいると思う。

そういう価値観で生きてきた人が「障害者」になったら…
辛いだろうナ~
「障害者」へ向けていた刃が、自分へと返ってくるんだから…



「障害」の有無で人を区別する考え方を、突き詰めていけば…
「優秀」か「無能」か…という事になる。


全ての点で「優秀」な人なんているのかナ?

みんな違うから…
みんな得意な部分が違うから…
補い合えるんじゃない…?

最先端の科学者は、スゴいケド…
美味しい料理で、家族を支えるお母さん達だってスゴい!


「人」という字は…
人と人が支え合う姿を表しているんだって…



「障害」に負けずに頑張っている人達の姿に…
私達は、多くの事を気付かせられる。



「障害者をどう捉えるか?」

その人の発する「言葉」から…
その人の「価値観」「人間性」が、垣間見える。

まるで…
「リトマス試験紙」みたいだ。







裕子