個別支援級を卒業した△男ですが…
「義務教育」を終えた障害児は、どうなるのか…?

たいがい「特別支援学校」(以前は、養護学校と呼ばれていました)の高等部へ、入学します。

当時、区内には「養護学校」が、なかったので…
△男は、スクールバスを利用し、隣接する区の「養護学校」へ通う事になりました。

△男の入学した「養護学校」は、
小.中.高.が、一緒になっていて、
一見すると、普通の公立学校のようですが、
よく見ると、生徒が行方不明にならないよう、
周囲をぐるりと高い柵で囲まれていました。

△男の学年は、全部で3クラス
1クラス、生徒が7人、担任が5人
高等部からの新入生は3人で、4人は、小学部からの持ち上がりです。

「自閉症」と一口に言っても…
タイプは様々で、知的な遅れも様々です。

これまで、常に、クラスの最後尾だった△男ですが…
高等部へ入学した途端、トップへと躍り出ました。(笑)

会話が不自由でも…
身の回りの事が、自分でできるからです。


養護学校というのは、父兄が参加する行事が、やたらに多くて…
最初は「持ち上がり組」の父兄と…
微妙にギクシャクした感じがありました。

いつも…
「いいわネ、△ちゃんは、手がかからなくて」


確かに、最重度の子供達と比べると…
その通りです。


その時、思いました。

人は…
常に、他と比べながら生きている。

人との比較の中で…
「自分」を
「自分の置かれた位置」を
判断している。

人との比較の中で…
△男の「障害」は、軽くなったり、重くなったり…

私の「人生」もそう。
人との比較の中で…
「悲惨な人」になったり「恵まれた人」になったり…


じゃ~本当の「自分」って何…?



日本人はブランド物が好きよネ

私の伯父は…
日本で初めて、あるブランドを〇越デパートに紹介。

その頃、日本は、まだまだ貧しくて…
ブランド物は、品質がよかったのかもしれない。

でも、今は…
ブランドに頼らなくても、よい品がたくさん。

それでも、みんな、ムリをしても、
ブランド物を買いたがる。

もちろん、そのブランドの品物が、純粋に好きな人もいるでしょう。

でも…
「ブランド物だから」買う人もいる。

ブランド物を身に付ける事で、
自分自身に「保証」を付けたいのかナ…?



ブランドに頼らなくても…
私は、自分の審美眼で、物を選びたい。

子供達の「よい所」「直すべき所」も…
その子自身をよく見て、判断したい。


私自身の「人生」も…
人と比較し始めた途端に、色褪せる。

私の「人生」は、私が決める。

「歓び」も「過ち」も…
全て、自分の責任だから…









裕子