障害児を持つと、進学の際、必ず訪れるのが、
「養護教育総合支援センター」
(今は、名前が変わっていると思います)

そこで、子供達は、卵の選別のように振り分けられて行きます。

支援級を強く勧められた△男ですが…
校長先生に直談判して、普通級に入れてもらう事にしました。

理由は、単純。
小学校の6年間を、変わる事のない、数人のクラスメートや先生と過ごすのが、かわいそうだったから…
「できる事を無理なくゆっくりと…」っていう、支援級の方針じゃ~△男は伸びないと直感したから…


でも…

支援センターからも、校長先生からも、
「嫌み」バリバリ!


障害児を持ったら…

「この子のため」と思うなら、
親は、防波堤のようになるしかないわね。
(障害児じゃなくても…子育てって、そういうものだと思う)




これは、入学前に私が作った紙芝居…
(中を見ると、当時の不安な気持ちが甦ります)


入学してからは…
毎日が、24時間じゃ足りない気分だった。

借金を抱えて…家業を頑張り…
×男のアトピー、喘息があるから、掃除は手抜きできないし…
そして「△男の勉強は家でみる」と、学校に宣言した手前…

毎日1~2時間は、△男と机に向かって…
コツコツ、ひたすら、コツコツ…
教材も、いろいろ工夫して…
(4年間、児童英会話教室の先生をした経験が、思わぬ所で役立ったわね)

けど…

自閉症児は…

何を教えても…
手応えないんだよネ~


でも…

あきらめちゃダメ!

自閉症児の療育は…

中身の見えないコップに、
ひたすら、水を注ぎ続けるようなもの。

ある日、
突然、できるようになるんです!

その喜びは…
「宝」です。

「障害児の子育て」は…
「健常児の子育て」と、変わらない。

ただ、様々な問題を、拡大して見せているだけなんだと思います。




△男が、1~2年生の時…
私の特訓を真似て…自ら作ったドリル




最近の日記

小1の時…
読み書きの勉強として、強制的に始めた日記…
社会人となっても、自主的に続いています。
(毎日書いてるわけじゃないけど…もう、83冊めになります)


思い起こすと…

けして…
いい母親でも…
いい教師でもなかったけど…

情熱だけは、すごかった(笑)

「勉強する気がない子は、明日から、学校へ行かなくていい!」
って、ランドセルを、玄関から、投げ捨てた事もあった。


だけど…

結果として…

本当によかった。

小学校の時に「読み書き計算の基礎」をたたき込んだおかげで、△男の世界は、今も、どんどん広がっている。

難しい漢字が読めるから…
「電車」「バス」に、一人で乗れる。

計算ができるから…
一人で、買い物ができる。

時計が読めるから…
待ち合わせができる。

g、ml、等がわかるので…
通っている、福祉系のお弁当屋さんでは、
「計量主任!」(笑)


「楽」ばっかりしている今の私は…
懸命だった日々が、ちょっぴり、懐かしい。







裕子